4章 エバーネバーエンバーエデン
レファウルでの対話の時にちしが言っていた事を思い出す。
永遠とやらが終わるまでもう数年かかることや、自分の為に多くの人が動いて時間を消費してきた。
そして、ユリアが自分を過去に助けてくれて、ちしや他の人たちの想いを無碍にしてきた事。
もしやとは思っていたけれど、きっかけなった事象とは別に今こうして改変させてしまう要因となったのは自分のせいなのではないかと。
そして、この世界はある事をきっかけに永遠に繰り返しているのではないか?という事実。
「俺が自分を犠牲にして何かを成そうとして、大きな代償が必要になった。それで、ユリアが助けてくれたものだと思っているんだ。」
「それを話すには…そうね、今から順を追って遡るとわかりやすいかしら。この世界は歴史が既に4回書き換えられているの。それも、全てユリンの手によってね。」
「時間を操作して、尚且つ歴史を改変したということか。」
「今いる“ちし”は3回目の改変後の私。それよりも前の2回とも私は死んでしまっている。だから最初のユリンがどうして歴史改変をしなければならなかったかの理由を知らないの。」
「それで、レファウルで会った時はわからないと話していたのか。」
「そう。そして、歴史改変には大きな代償が必要となる。でも問題はその代償が何になったかね。」
「魔法の国の消滅?」
「私も最初はそう思ったわ。でも違ったの。物質的なものではなく、本当の歴史から少しずつズレが生じて、本来あった正しい歴史から大きく外れていくことが代償となった。本当は運命とされていた出来事が操作された事によってより大きく歪み、重みを増していった。」
本来の正しい歴史。それはきっと、自分が前に見た仲間と旅をしていた楽しそうな雰囲気の過去。そうだ“私たちは最初は敵だった”とちしは語っていた。
そして、ユリンと名乗る彼女と会話をしていた。ちしの名前を出した時に、その名前を言わないでと。
「結末を変えるために歴史を改変して、その度に代償が大きくなっていった。でもどうしてそこまでして…?」
「それは、諸悪の根源であるフェオに勝てなかったからなの。」
「そうだ、夢の中にいた俺はあの時…。」
意識も魂もドロドロに溶かされて、まるで彼の闇の中に取り込まれるようにして消えていった。でもきっとあれば最初の記憶だ。
「今が4回目の改変後だとすると、2回目と3回目の俺はどうなっていた?」
「2回目も同様に彼の力に負けて、3回目の改変では代償としてシオンの存在が欠けていた。」
「元からいない事になっていたと?」
「1回目で魂ごと取り込まれたシオンは、2回目の改変の時に途中までしか戻らなかった。時間軸の調整がうまくいかなかったから、侵食の影響を強く受けていたシオンはそのまま苦しみに耐えられずに自ら命を落としてしてしまったの。そして、3回目に時を戻して過去へ遡った時、歴史を改変した後の世界にシオンの存在が世界から消えていた。」
そこまで口にして引っかかる事がひとつあった。
大きく、大きく引っかかる現実が。
「それじゃあ、4回目の改変が起きた今、俺はどうしてここに?」
永遠とやらが終わるまでもう数年かかることや、自分の為に多くの人が動いて時間を消費してきた。
そして、ユリアが自分を過去に助けてくれて、ちしや他の人たちの想いを無碍にしてきた事。
もしやとは思っていたけれど、きっかけなった事象とは別に今こうして改変させてしまう要因となったのは自分のせいなのではないかと。
そして、この世界はある事をきっかけに永遠に繰り返しているのではないか?という事実。
「俺が自分を犠牲にして何かを成そうとして、大きな代償が必要になった。それで、ユリアが助けてくれたものだと思っているんだ。」
「それを話すには…そうね、今から順を追って遡るとわかりやすいかしら。この世界は歴史が既に4回書き換えられているの。それも、全てユリンの手によってね。」
「時間を操作して、尚且つ歴史を改変したということか。」
「今いる“ちし”は3回目の改変後の私。それよりも前の2回とも私は死んでしまっている。だから最初のユリンがどうして歴史改変をしなければならなかったかの理由を知らないの。」
「それで、レファウルで会った時はわからないと話していたのか。」
「そう。そして、歴史改変には大きな代償が必要となる。でも問題はその代償が何になったかね。」
「魔法の国の消滅?」
「私も最初はそう思ったわ。でも違ったの。物質的なものではなく、本当の歴史から少しずつズレが生じて、本来あった正しい歴史から大きく外れていくことが代償となった。本当は運命とされていた出来事が操作された事によってより大きく歪み、重みを増していった。」
本来の正しい歴史。それはきっと、自分が前に見た仲間と旅をしていた楽しそうな雰囲気の過去。そうだ“私たちは最初は敵だった”とちしは語っていた。
そして、ユリンと名乗る彼女と会話をしていた。ちしの名前を出した時に、その名前を言わないでと。
「結末を変えるために歴史を改変して、その度に代償が大きくなっていった。でもどうしてそこまでして…?」
「それは、諸悪の根源であるフェオに勝てなかったからなの。」
「そうだ、夢の中にいた俺はあの時…。」
意識も魂もドロドロに溶かされて、まるで彼の闇の中に取り込まれるようにして消えていった。でもきっとあれば最初の記憶だ。
「今が4回目の改変後だとすると、2回目と3回目の俺はどうなっていた?」
「2回目も同様に彼の力に負けて、3回目の改変では代償としてシオンの存在が欠けていた。」
「元からいない事になっていたと?」
「1回目で魂ごと取り込まれたシオンは、2回目の改変の時に途中までしか戻らなかった。時間軸の調整がうまくいかなかったから、侵食の影響を強く受けていたシオンはそのまま苦しみに耐えられずに自ら命を落としてしてしまったの。そして、3回目に時を戻して過去へ遡った時、歴史を改変した後の世界にシオンの存在が世界から消えていた。」
そこまで口にして引っかかる事がひとつあった。
大きく、大きく引っかかる現実が。
「それじゃあ、4回目の改変が起きた今、俺はどうしてここに?」
