幕恋 その他

戦うことで快楽を覚えた。(大+鈴)

「最初は多分、罪悪感とか恐怖を感じていたと思うよ。」
攘夷派との斬り合いの最中だというのに大石さんは話を続ける。
「でもいつの間にか麻痺して、残ったのがこれさ。」
そうして楽しそうに笑って、人を斬った。



空き部屋(芹鈴)

荷物は全て片付けられてがらんとした部屋の前に立つ。
染み付いていたはずのお酒の匂いも薄れてしまった。
このまま、あの人がいた証が消えていくのがただただ悲しかった。



俺は君が心底苦手だよ(尾鈴)

「え、どうしてですか?!私そんなに性格に難があったりします?」
突然の言葉に怒ることもせず自らを省みて、首を傾げている。
困ったように、すがるようにこちらを見つめる瞳に苦笑がもれる。
ほら、君がこうやっていとも簡単に俺の心を乱すから。


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