戦!セバ デビB


「デイビッドさんて、背が高いし細いのに筋肉ついてるし格好良くて優しくてうらやましいです。」
ほんと、この人完璧だと思う。
オレの言葉を聞いてデイビッドさんは嬉しそうに笑い頭をぽんぽんとなでてくれた。
この笑顔も、大きくて優しい手も…うらやましいし大好きだ。
「オレもデイビッドさんみたいになりたいです。」
「ん?それはだめだぞうBくん!」
デイビッドさんは笑顔のままオレをぎゅっと抱きしめて言う。
「Bくんが大きくなったら、こうして俺の腕に閉じこめることが出来なくなるしな!それに俺の全部はBくんのもので、もう全部持ってるんだから、ほしがる必要なんてないんだ。」
言いくるめられた気もするけど、オレがデイビッドさんのようになるのは無理な話しだし。
自分の理想の姿が自分のものだっていうならそれ以上望むこともないのだろう。

ないものねだりはしなくていい
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