それいけ!フェネチャンズ!!
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俺の名前はフェネチャン1。フェネチャン1・オズワルド。職業は執事。具体的には主様の世界で主様にあちらこちらへ付き従い、主様を癒すことが主な業務だ。
ところで、俺の名前になぜ1という数字がついているのかというと、主様の元にはフェネチャン2とフェネチャン3もいるからだ。俺たちフェネチャンズは主様からそれぞれ愛されているけれど、一番最初に主様の家に来た俺が寵愛を一身に受けている……といいなぁ。俺の肩にある、主様が零してしまった紅茶染みは、俺にとっては勲章だ。
これは、そんな俺たちフェネチャンズの結成の話。
俺はアニ◯イト通販というところから主様に引き取られた。パッケージから解放されたときは、主様から浄化されたようでとても嬉しかった。主様は家にいるときだけでなく、出かけるときには必ず俺を連れて行ってくださった。その頃の俺の名前には『1』という数字はなかった。
しかし、その日常は長くは続かなかった。
ある日主様はもうひとりの俺をアニ◯イトの店頭から連れてきてしまったのだ。ふたりになった俺たちをどうしたものかと、主様自信が悩んでしまわれた。俺は主様から「いらない」と言われてしまったらどうしよう、いや主様はそのようなことは言わない優しいお方だ、俺なんかが今まで主様の執事を務めてきたのだからこれからもその日常は続いてほしい、だけどもし後から来た俺がスマートに立ち振る舞える執事だったら主様の気も変わるかもしれない……。
あのときの俺は不安でいっぱいだった。
しかし主様の決断は早かった。
「ひとり目のフェネチャン1号は外出のお供に、ふたり目のフェネチャン2号は在宅勤務ね」
こうして俺の名前には『1』とつくようになった。役割分担も決まって、外出になると主様は俺とテーブルを囲んでくださり、俺は何もできないけれど、主様は「居てくれているだけでいいのよ」と言って俺の頬を突ついた。
そしてさらに月日は経ち——主様はふたりの俺たちに隠れて3人目の俺を連れてきた。
その日、主様は俺と2号を一流ホテルでのアフタヌーンティーに連れて行くことに。2号も一緒に外出とは珍しいな、と俺は思っていた。2号は滅多にないおでかけとあって、やたらと髪型や服装におかしなところはないかと気にしていた。
そして、アフタヌーンティーの会場で俺たちを引き合わせたのだった。やはりアニ◯イトから連れて来られたという3号だったけれど、俺と2号よりもずっとスマートに立ち振る舞える個体だった。
以来、俺たちはフェネチャンズとして交代制で、ときには3人一緒に出かけて主様を癒して差し上げることになったのであった。
それ行け俺たちフェネチャンズ! 今日も主様を癒して差し上げるぞ!
ところで、俺の名前になぜ1という数字がついているのかというと、主様の元にはフェネチャン2とフェネチャン3もいるからだ。俺たちフェネチャンズは主様からそれぞれ愛されているけれど、一番最初に主様の家に来た俺が寵愛を一身に受けている……といいなぁ。俺の肩にある、主様が零してしまった紅茶染みは、俺にとっては勲章だ。
これは、そんな俺たちフェネチャンズの結成の話。
俺はアニ◯イト通販というところから主様に引き取られた。パッケージから解放されたときは、主様から浄化されたようでとても嬉しかった。主様は家にいるときだけでなく、出かけるときには必ず俺を連れて行ってくださった。その頃の俺の名前には『1』という数字はなかった。
しかし、その日常は長くは続かなかった。
ある日主様はもうひとりの俺をアニ◯イトの店頭から連れてきてしまったのだ。ふたりになった俺たちをどうしたものかと、主様自信が悩んでしまわれた。俺は主様から「いらない」と言われてしまったらどうしよう、いや主様はそのようなことは言わない優しいお方だ、俺なんかが今まで主様の執事を務めてきたのだからこれからもその日常は続いてほしい、だけどもし後から来た俺がスマートに立ち振る舞える執事だったら主様の気も変わるかもしれない……。
あのときの俺は不安でいっぱいだった。
しかし主様の決断は早かった。
「ひとり目のフェネチャン1号は外出のお供に、ふたり目のフェネチャン2号は在宅勤務ね」
こうして俺の名前には『1』とつくようになった。役割分担も決まって、外出になると主様は俺とテーブルを囲んでくださり、俺は何もできないけれど、主様は「居てくれているだけでいいのよ」と言って俺の頬を突ついた。
そしてさらに月日は経ち——主様はふたりの俺たちに隠れて3人目の俺を連れてきた。
その日、主様は俺と2号を一流ホテルでのアフタヌーンティーに連れて行くことに。2号も一緒に外出とは珍しいな、と俺は思っていた。2号は滅多にないおでかけとあって、やたらと髪型や服装におかしなところはないかと気にしていた。
そして、アフタヌーンティーの会場で俺たちを引き合わせたのだった。やはりアニ◯イトから連れて来られたという3号だったけれど、俺と2号よりもずっとスマートに立ち振る舞える個体だった。
以来、俺たちはフェネチャンズとして交代制で、ときには3人一緒に出かけて主様を癒して差し上げることになったのであった。
それ行け俺たちフェネチャンズ! 今日も主様を癒して差し上げるぞ!
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