主様のこいびと 〜過去作再録集〜
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重ね合っていた身体を離す。
フェネスはベッドサイドに置いていたグラスの中身を口に含み、唇を重ねてきた。すっかり氷が溶けてしまったレモン水の、ほのかに香る程度の柑橘香が火照った身体に染み渡る。
それから担当執事兼夜伽相手兼恋人は私に腕枕を差し出してきたのでよっこいしょと頭を乗せた。
本来であれば、少しのピロートークののち微睡に落ちていくのだけれど……
ぐぅ〜〜〜きゅるるーー
なんとも言えない切ない音がフェネスのお腹から響いてきた。
「もしかしてまた書庫にこもって晩ご飯食べてない?」
モノクルを掛けていない顔を覗き込めば参ったと言わんばかりに眉を下げた。
「大丈夫です。ロノに迷惑をかけるわけにはいきませんから。朝まで我慢します」
行ったそばからお腹が、きゅい、と鳴く。
「……ぷっ、あはは」
思わず笑ってしまったけれど。
きゅるーるるる
つられたらしい、私のお腹まで鳴ってしまった。
時刻は零時ちょっと前。
ベッドにもつれ込んだのが二十二時過ぎだからかれこれ二時間近く睦み合っていたのか。
夕飯が十八時だったから私のお腹も空いて当たり前だわ。
……うん。決めた。
「フェネス、キッチンに行くわよ」
「はい?」
掛け具を捲って起き上がり、脱ぎ散らかした下着を手に取ってフェネスにもパンツを渡す。
「私、お腹空いたの。何か食べたいけど勝手が分からないからついてきて」
フェネスはベッドサイドに置いていたグラスの中身を口に含み、唇を重ねてきた。すっかり氷が溶けてしまったレモン水の、ほのかに香る程度の柑橘香が火照った身体に染み渡る。
それから担当執事兼夜伽相手兼恋人は私に腕枕を差し出してきたのでよっこいしょと頭を乗せた。
本来であれば、少しのピロートークののち微睡に落ちていくのだけれど……
ぐぅ〜〜〜きゅるるーー
なんとも言えない切ない音がフェネスのお腹から響いてきた。
「もしかしてまた書庫にこもって晩ご飯食べてない?」
モノクルを掛けていない顔を覗き込めば参ったと言わんばかりに眉を下げた。
「大丈夫です。ロノに迷惑をかけるわけにはいきませんから。朝まで我慢します」
行ったそばからお腹が、きゅい、と鳴く。
「……ぷっ、あはは」
思わず笑ってしまったけれど。
きゅるーるるる
つられたらしい、私のお腹まで鳴ってしまった。
時刻は零時ちょっと前。
ベッドにもつれ込んだのが二十二時過ぎだからかれこれ二時間近く睦み合っていたのか。
夕飯が十八時だったから私のお腹も空いて当たり前だわ。
……うん。決めた。
「フェネス、キッチンに行くわよ」
「はい?」
掛け具を捲って起き上がり、脱ぎ散らかした下着を手に取ってフェネスにもパンツを渡す。
「私、お腹空いたの。何か食べたいけど勝手が分からないからついてきて」