Ep.2
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「推しというか、気になる人はいるよ。」
やっぱり~~!!!って恋バナのノリだ。
「会うの楽しみだね!会ったら誰だか教えて!」
柚月には何でもかんでも恋に繋げたがるからあまり話せない。
この気持ちが恋とは到底思えなかった。
まだ。
そう思うことにしている。
第一、考えられなかった。
夢のある私と蘭丸。
どちらもそんなことに現を抜かしてる暇はない。
編集者になるという気持ちは日に日に大きくなる。
雑誌を読みながら何でこうなるのかそんなことも考え始める始末だ。
私は夢を諦められない。
それは単純だ。
彼に彼を強要した。
だから私は何が何でも夢を叶える。
叶えて蘭丸を更に有名にするんだと思ってる。
そう。黒崎蘭丸の特集を組みたい。
そこまで明確に夢を持っている。
邪だけれど…。
だから要らないのだ。
恋なんて。
蘭丸を追いかける以上。
「とりあえず対バンの日、楽しみにしてるね」
それ以上語らず席を立った。
奇跡はやらなきゃ起こらない。
行かなきゃ会えない。
それを実感した。
今まで以上に会える努力をする必要がある。
私は。彼に会いたい。
彼の音を聞き続けていたい。
もう書いても仕方ない手紙を持っていた私
それがBOXの中に入れられることになるなんて。
「いた…。」
小さな箱。
そのバンドの中で楽しそうに奏でていた。
汗を輝かせる程に。
これがバンド。
黒崎蘭丸の音は確かにそこにあった。
彼の音は彼だった。
何も変わらず彼のままだった。
だから違和感なのかはたまた不協和音なのか。
浮いてみえた。
前以上に感じていた。
音の重なりを。
違う。
蘭丸の音が鋭さと重みを最大限に出してくる。
なのにそれに合わないドラム音とギター音。
軽いのだ。
いや、最大限なはずなのに。
「…蘭丸。」
楽しそうだったはずなのに
辛そうに見えてくる。
ああ、お願い。蘭丸。
これ以上無理をしないで。
あなたをあなたが苦しめないで。
音の波と人をかき分けるように手を伸ばしていた。
「蘭丸っ…!」
何かを感じ取った隣で見ていた柚月。
「…深雪!?落ち着いて…!」
過呼吸になる程叫んでいたようだ。
目の前が真っ暗になる瞬間、蘭丸の大きな手が私に伸ばしてきたように見えた。
やっぱり~~!!!って恋バナのノリだ。
「会うの楽しみだね!会ったら誰だか教えて!」
柚月には何でもかんでも恋に繋げたがるからあまり話せない。
この気持ちが恋とは到底思えなかった。
まだ。
そう思うことにしている。
第一、考えられなかった。
夢のある私と蘭丸。
どちらもそんなことに現を抜かしてる暇はない。
編集者になるという気持ちは日に日に大きくなる。
雑誌を読みながら何でこうなるのかそんなことも考え始める始末だ。
私は夢を諦められない。
それは単純だ。
彼に彼を強要した。
だから私は何が何でも夢を叶える。
叶えて蘭丸を更に有名にするんだと思ってる。
そう。黒崎蘭丸の特集を組みたい。
そこまで明確に夢を持っている。
邪だけれど…。
だから要らないのだ。
恋なんて。
蘭丸を追いかける以上。
「とりあえず対バンの日、楽しみにしてるね」
それ以上語らず席を立った。
奇跡はやらなきゃ起こらない。
行かなきゃ会えない。
それを実感した。
今まで以上に会える努力をする必要がある。
私は。彼に会いたい。
彼の音を聞き続けていたい。
もう書いても仕方ない手紙を持っていた私
それがBOXの中に入れられることになるなんて。
「いた…。」
小さな箱。
そのバンドの中で楽しそうに奏でていた。
汗を輝かせる程に。
これがバンド。
黒崎蘭丸の音は確かにそこにあった。
彼の音は彼だった。
何も変わらず彼のままだった。
だから違和感なのかはたまた不協和音なのか。
浮いてみえた。
前以上に感じていた。
音の重なりを。
違う。
蘭丸の音が鋭さと重みを最大限に出してくる。
なのにそれに合わないドラム音とギター音。
軽いのだ。
いや、最大限なはずなのに。
「…蘭丸。」
楽しそうだったはずなのに
辛そうに見えてくる。
ああ、お願い。蘭丸。
これ以上無理をしないで。
あなたをあなたが苦しめないで。
音の波と人をかき分けるように手を伸ばしていた。
「蘭丸っ…!」
何かを感じ取った隣で見ていた柚月。
「…深雪!?落ち着いて…!」
過呼吸になる程叫んでいたようだ。
目の前が真っ暗になる瞬間、蘭丸の大きな手が私に伸ばしてきたように見えた。