Ep.2
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ねえねえ!今度、エグが対バンするんだって!
深雪、見に行こうよ!好きでしょ!」
友人の柚月はキラキラな目を向けてそう告げる。
「んー…いいよ、柚月そのバンドののリードに惚れてるもんねえ~会いに行こうね~」
そんなことないし!?とかいいながら真っ赤になるのは女の子な証拠だ。
季節も巡りに巡って
高校生になっていた。
黒崎蘭丸に出会ってから3年。
あの夏の日から黒崎蘭丸の情報は本当に出回ってなかった。
中学3年生の時に1度だけ姉に連れられて見に行った、バンドで活躍してるのを知った。
それだけ。
そのバンドもそそくさと解散。
この界隈では割と普通だ。なんて姉は言っていた。
だから小さい情報でも、
例えば新しくベース加入!とかベーシスト誕生とか
そんな名前がなくとも見に行くようにしている。
まあ、外ればかりだが…。
今回の対バン。
相手バンドに新メンバー加入と書いてあった。
そのツイートを遡ってみればベースがいなかったらしい。
だから見にいくと決めた。
そうやって見つけてくしか無かった。
彼は自分の音を信じれているのか。
今でも。
私の為にではなくとも、音を疑ったりしてないかそればかりだ。
だから少しでも情報があれば見に行く。
読んでくれてるかもわからない手紙と一緒に。
「深雪って、好きなバンドいる訳でもないのによく見に行くよね~何でなの?」
女の子らしい活発な子のくるくるの目にタジタジだ。
「えっ、まあ…バンドが好きだから。…推し見つけたいじゃない?だからね…」
苦しいか?
「へえ~まだ見つかってないんだ!運命の人!」
そんな恥ずかしいこと私は言えない…。
パンっと手をぎゅっと握る柚月。
「見つかったら世界変わるよ!見に行こうね!」
屈託ない笑顔が罪悪感を感じさせる。
「うん、そ、そうだね…!」
私にはもう変えさせられた人がいます。なんて言えない。
それ以外にあの時程の音を感じる人は未だにいない。
私は黒崎蘭丸の音に心底惚れてるのだ。
3年も経ってようやく意味を知る。
あんなに魅入ってしまった理由。
口から漏れてたなんて知る由もない。
「…蘭丸に、会いたいなあ…」
「…ほほぅ~?深雪、既に推しいるな~?」
こういう時の柚月って何でこうも察しがいいの…?
「違うよ~いない、いない!」
慌てて否定する。
「なら、さっき呟いていた人は??」
もう言い訳できないかな…
深雪、見に行こうよ!好きでしょ!」
友人の柚月はキラキラな目を向けてそう告げる。
「んー…いいよ、柚月そのバンドののリードに惚れてるもんねえ~会いに行こうね~」
そんなことないし!?とかいいながら真っ赤になるのは女の子な証拠だ。
季節も巡りに巡って
高校生になっていた。
黒崎蘭丸に出会ってから3年。
あの夏の日から黒崎蘭丸の情報は本当に出回ってなかった。
中学3年生の時に1度だけ姉に連れられて見に行った、バンドで活躍してるのを知った。
それだけ。
そのバンドもそそくさと解散。
この界隈では割と普通だ。なんて姉は言っていた。
だから小さい情報でも、
例えば新しくベース加入!とかベーシスト誕生とか
そんな名前がなくとも見に行くようにしている。
まあ、外ればかりだが…。
今回の対バン。
相手バンドに新メンバー加入と書いてあった。
そのツイートを遡ってみればベースがいなかったらしい。
だから見にいくと決めた。
そうやって見つけてくしか無かった。
彼は自分の音を信じれているのか。
今でも。
私の為にではなくとも、音を疑ったりしてないかそればかりだ。
だから少しでも情報があれば見に行く。
読んでくれてるかもわからない手紙と一緒に。
「深雪って、好きなバンドいる訳でもないのによく見に行くよね~何でなの?」
女の子らしい活発な子のくるくるの目にタジタジだ。
「えっ、まあ…バンドが好きだから。…推し見つけたいじゃない?だからね…」
苦しいか?
「へえ~まだ見つかってないんだ!運命の人!」
そんな恥ずかしいこと私は言えない…。
パンっと手をぎゅっと握る柚月。
「見つかったら世界変わるよ!見に行こうね!」
屈託ない笑顔が罪悪感を感じさせる。
「うん、そ、そうだね…!」
私にはもう変えさせられた人がいます。なんて言えない。
それ以外にあの時程の音を感じる人は未だにいない。
私は黒崎蘭丸の音に心底惚れてるのだ。
3年も経ってようやく意味を知る。
あんなに魅入ってしまった理由。
口から漏れてたなんて知る由もない。
「…蘭丸に、会いたいなあ…」
「…ほほぅ~?深雪、既に推しいるな~?」
こういう時の柚月って何でこうも察しがいいの…?
「違うよ~いない、いない!」
慌てて否定する。
「なら、さっき呟いていた人は??」
もう言い訳できないかな…