Ep.6
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「黒崎さん、到着しました!そのままメイク入ります!」
ビクッとなった。
ああ…あんなに会いたかった人がもうそこにいる。
キュウっ…と苦しくなった。
この日が来て欲しかったような、来なくてよかったような。
あの独占欲という汚い感情を感じてしまった日が、
身体すらも汚くなったあの日が
私を悩ませ続けた。
身体も心も汚いのに会うなんて、とても出来ないと。
でも今日、来れたのは、香山さん、編集長、東雲くん、それに編集部の皆さん、そして柚月に夜弦さん。
皆が支えてくれて来れた。…最後にするから…。
もうこんな気持ちに左右されないようにするから
コンペで勝ち取ったとしても…ちゃんと仕事してみせるから。
今日だけは全てを許してください。
神様、蘭丸…嫌いでもいい。今日だけは私の想いに触れて、私だけを大切にして。
許してください。
「ランラン!今日、すっごい良い子来てたよ!」
「あぁ?んなの誰でも一緒だろ。」
「レイジ、ランマル、控え室近いんだから、あんまり大きな声で言うのやめなよね。」
「フンっ。何でもいいが、貴様らが、遅いから撮影が滞っているのだ。早くしろ。」
うん…美風さんの言う通りね…聞こえてる…。
「誰でも一緒か…。」
それはそうか。当たり前だ。私は黒崎蘭丸に集る邪の1人だ。
「皆さん!お待たせしました!寿さん、黒崎さん、美風さん、カミュさん、準備整いました!」
ドクンドクンと早鐘を打つ。
「皆ぁ~!来てくれてありがとう!今日はぼくちん達とあっまぁ~い、恋人になろうね…?よろしくマッチョッチョ!」
「…よろしくな。」
「美風藍です。キミに会えるのを楽しみにしてました。今日は沢山教えてね。」
「お嬢様に会えるのを、今か今かとお待ちしておりました。短い時間ではございますが、有意義なひと時を過ごしましょうね。」
聞こえてた分、美風さんとカミュさんの人の違いにプロの意識の高さを感じる…。
この4人があと少しでどう化けるか…
編集者としても見ものだった。
個人としては蘭丸に伝えに来た。
でも編集者としても彼らを起用したいから
よく観察しとく。
「それぞれセットの方にご移動お願いします!」
私はゆっくり向かう。
ここに入れば私は、蘭丸の彼女になれる。
震える。
大丈夫。大丈夫。ただのファンになれば…大丈夫…。
「少し時間取れそうなので軽く今日の内容やコンセプトの打ち合わせお願いします~!」
え!?今!!?2人で!!?無理!!?
嘘でしょ…そういうのってマネージャー挟まないの…。
先にどかっとソファに座る蘭丸。
「…早く座れよ。」
「あっ、はい…。」
失礼しますと一言言って、人ひとり入る分位、空けて座る。
…。気まずい。とても。
このままじゃ、震えが止まらなくなる。
何か会話しないと…!
「あ、えっ、と、今日の感じだとあんまり決まってないですよね…!流れで何とかします、か!」
「…おまえ、名前は?知らねえと恋人っぽく見えないだろ。」
こっちを向いてるのが分かる。
こういうとこなんだよね。ぶっきらぼうな口調なのに向き合おうとしてくれる。
こういうとこは昔から変わってないし、大好き、なの。
ビクッとなった。
ああ…あんなに会いたかった人がもうそこにいる。
キュウっ…と苦しくなった。
この日が来て欲しかったような、来なくてよかったような。
あの独占欲という汚い感情を感じてしまった日が、
身体すらも汚くなったあの日が
私を悩ませ続けた。
身体も心も汚いのに会うなんて、とても出来ないと。
でも今日、来れたのは、香山さん、編集長、東雲くん、それに編集部の皆さん、そして柚月に夜弦さん。
皆が支えてくれて来れた。…最後にするから…。
もうこんな気持ちに左右されないようにするから
コンペで勝ち取ったとしても…ちゃんと仕事してみせるから。
今日だけは全てを許してください。
神様、蘭丸…嫌いでもいい。今日だけは私の想いに触れて、私だけを大切にして。
許してください。
「ランラン!今日、すっごい良い子来てたよ!」
「あぁ?んなの誰でも一緒だろ。」
「レイジ、ランマル、控え室近いんだから、あんまり大きな声で言うのやめなよね。」
「フンっ。何でもいいが、貴様らが、遅いから撮影が滞っているのだ。早くしろ。」
うん…美風さんの言う通りね…聞こえてる…。
「誰でも一緒か…。」
それはそうか。当たり前だ。私は黒崎蘭丸に集る邪の1人だ。
「皆さん!お待たせしました!寿さん、黒崎さん、美風さん、カミュさん、準備整いました!」
ドクンドクンと早鐘を打つ。
「皆ぁ~!来てくれてありがとう!今日はぼくちん達とあっまぁ~い、恋人になろうね…?よろしくマッチョッチョ!」
「…よろしくな。」
「美風藍です。キミに会えるのを楽しみにしてました。今日は沢山教えてね。」
「お嬢様に会えるのを、今か今かとお待ちしておりました。短い時間ではございますが、有意義なひと時を過ごしましょうね。」
聞こえてた分、美風さんとカミュさんの人の違いにプロの意識の高さを感じる…。
この4人があと少しでどう化けるか…
編集者としても見ものだった。
個人としては蘭丸に伝えに来た。
でも編集者としても彼らを起用したいから
よく観察しとく。
「それぞれセットの方にご移動お願いします!」
私はゆっくり向かう。
ここに入れば私は、蘭丸の彼女になれる。
震える。
大丈夫。大丈夫。ただのファンになれば…大丈夫…。
「少し時間取れそうなので軽く今日の内容やコンセプトの打ち合わせお願いします~!」
え!?今!!?2人で!!?無理!!?
嘘でしょ…そういうのってマネージャー挟まないの…。
先にどかっとソファに座る蘭丸。
「…早く座れよ。」
「あっ、はい…。」
失礼しますと一言言って、人ひとり入る分位、空けて座る。
…。気まずい。とても。
このままじゃ、震えが止まらなくなる。
何か会話しないと…!
「あ、えっ、と、今日の感じだとあんまり決まってないですよね…!流れで何とかします、か!」
「…おまえ、名前は?知らねえと恋人っぽく見えないだろ。」
こっちを向いてるのが分かる。
こういうとこなんだよね。ぶっきらぼうな口調なのに向き合おうとしてくれる。
こういうとこは昔から変わってないし、大好き、なの。