Ep.5
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香山さんは帰り間際、笑って、応援してるわ。貴方の恋も、仕事も。と言ってくれた。
アイドルに恋するなんて馬鹿の一つ覚えなんて言われるかと思いきや、応援すらされてしまった。
柚月には結構前に当たった報告だけしていた。
だけど…会うか否かは決めかねていた。
それを含め連絡をするためにスマホを手に取る
"もしもし?深雪?"
「突然ごめんね。ようやく決められて。」
"うん。きっと沢山悩んだんでしょ?"
「…うん…。今も会うのは怖いんだ。でも逃げたら何も誇れるものが無くなっちゃう気がして。」
"……。"
「これで最後にする。蘭丸を想うこと。」
"…後悔しない?"
「するよ。絶対。でも…私…もう、蘭丸のことファンとして見れなくなっちゃったから。」
"好きになる事がおかしい事だとは思わない。だから、私と約束して。"
「うん…。」
"嫌でも何でも全部話すこと。蘭丸への気持ちを蘭丸に。全部だよ。言えなかったとかなし。"
「柚月らしいね。うん。最後くらい突っ込んでみせるよ!」
電話の相手が急に変わった
後ろで変わって。って聞こえて。
"もしもし?夜弦です。"
「お久しぶりです。夜弦さん」
彼は柚月の彼氏さん。プロデビューして1年経ったバンドのボーカルでもある。
"伝えるんだよ。蘭丸は今でも信じてる。"
ドクンドクンとその続きをと耳を澄ます。
"おれの音を信じてくれるやつがいるから弾くんだって。"
5年分の想いが流れるように涙になる。
この人にそうさせたのは私だ。
もう私の為にひいてくれてるとは思ってない。
でもこの5年、それを忘れなかった彼がいることに。
苦しさが募る。好きが過ぎて。
「…っは、い…!ありがとうございます…っ」
"うん。彼にはこれからもあの音を奏でていてほしいからね。"
それからしばらく他愛もない話を柚月と夜弦さんとして電話を切る。
もう1ヶ月後だ。
彼に想いを全て伝えて
それで…終わりにするんだ。
最後は…最後くらいはファンレターじゃなくてラブレターでもいいかな。ねえ、蘭丸。
貴方に沢山の想いを紡ぐから。
この5年間紡いできたから。
夢の為に、無視をしてきた分、沢山ここに書くから。
伝わりますように。
深くて赤い色の封筒を取り出した。
アイドルに恋するなんて馬鹿の一つ覚えなんて言われるかと思いきや、応援すらされてしまった。
柚月には結構前に当たった報告だけしていた。
だけど…会うか否かは決めかねていた。
それを含め連絡をするためにスマホを手に取る
"もしもし?深雪?"
「突然ごめんね。ようやく決められて。」
"うん。きっと沢山悩んだんでしょ?"
「…うん…。今も会うのは怖いんだ。でも逃げたら何も誇れるものが無くなっちゃう気がして。」
"……。"
「これで最後にする。蘭丸を想うこと。」
"…後悔しない?"
「するよ。絶対。でも…私…もう、蘭丸のことファンとして見れなくなっちゃったから。」
"好きになる事がおかしい事だとは思わない。だから、私と約束して。"
「うん…。」
"嫌でも何でも全部話すこと。蘭丸への気持ちを蘭丸に。全部だよ。言えなかったとかなし。"
「柚月らしいね。うん。最後くらい突っ込んでみせるよ!」
電話の相手が急に変わった
後ろで変わって。って聞こえて。
"もしもし?夜弦です。"
「お久しぶりです。夜弦さん」
彼は柚月の彼氏さん。プロデビューして1年経ったバンドのボーカルでもある。
"伝えるんだよ。蘭丸は今でも信じてる。"
ドクンドクンとその続きをと耳を澄ます。
"おれの音を信じてくれるやつがいるから弾くんだって。"
5年分の想いが流れるように涙になる。
この人にそうさせたのは私だ。
もう私の為にひいてくれてるとは思ってない。
でもこの5年、それを忘れなかった彼がいることに。
苦しさが募る。好きが過ぎて。
「…っは、い…!ありがとうございます…っ」
"うん。彼にはこれからもあの音を奏でていてほしいからね。"
それからしばらく他愛もない話を柚月と夜弦さんとして電話を切る。
もう1ヶ月後だ。
彼に想いを全て伝えて
それで…終わりにするんだ。
最後は…最後くらいはファンレターじゃなくてラブレターでもいいかな。ねえ、蘭丸。
貴方に沢山の想いを紡ぐから。
この5年間紡いできたから。
夢の為に、無視をしてきた分、沢山ここに書くから。
伝わりますように。
深くて赤い色の封筒を取り出した。