Ep.5
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らんまるが少し伸びて、私の顔に頭を擦り付ける。
「ありがとう…でも擽ったいよ。」
この子には何でも伝わってるみたいだ。
「らんまる。バイバイ。また来るね、ご飯も持ってくるよ」
頭を撫でてその場を去る。
家に帰ると1時間もしないうちに香山さんが来てくれた。
「本題で悪いけど…昨日、何があったの?」
「別に…特には…。」
口は開かなかった。
「嘘はやめて。裏ならもう取れてる。貴方の口から頼られたいの。」
じゃあ私がどうなったのか分かってる。
「…輪姦されただけです…それ以外、何を…言わせたいんですか…!」
やけくそだった。思い出したくもないから。
「うん…そうね…よく耐えたわ…。もう耐えなくていいの。私はいるわ。ここに。」
そうやって香山さんは優しく抱き締めてくれた。
本当に優しく。
昨日みたいな強引な力ではなく壊れものを抱くように優しく。
苦しいよ。もう。
らんまるの前でも散々泣いたけど
また溢れてくる。
「もう嫌です…怖いです…私はもう頑張れないです…」
私の心は完全に拒否の一択だった。
「…今はもう何も考えなくていいわ。編集長にも言っとくから。」
でもそれでいい訳ではなかった。
「それと…今回のことであらかた貴方に悪さをした子達は退職の運びになるから。」
「え?」
そんなに簡単にいくの…?
「前々から決めてたそうよ。仕事もやらないしで。今回、編集長が全て上の人に話したら、そうするしかないと。」
「そんなこと…なんで…」
私は高卒で向こうはもう大ベテランなはずだ…仕事してないと言えど…。
「編集長が、大切な部下を無能に潰されては、編集部でストライキでもかます。って言ったみたい。」
編集長が?私なんかの為に?
「編集長だけじゃないわよ。そのくらいの気持ちだわ。部署皆。私達は貴方の実力を買ってるから、コンペの話も持ち出した。もっと自信を持って。トラウマをすぐ克服しろとは言わないわ。少しづつ私と一緒に目を向けていきましょう?ね?」
「香山さん…ごめんなさい…本当に…。」
私が積み上げたものは無駄じゃなかった。
確実に出来上がっていた。
「無理しないで。私は貴方の味方よ。見捨てない。絶対に。」
前にも言ってくれたその言葉の力強さに私は正気を保てている。
香山さんがいなかったら私は、今頃いなかったかもしれない。
本当に尊敬しても感謝しても足りない。私の先輩だ。
「香山さん。私…出来る所までやってきたつもりです。これから先も…彼が頑張り続けるように…私は私を誇れるように。」
「…蘭丸の事かしら?頑張りなさい。貴方の夢が通るかはまだ分からない。でも。掴めたら誇れるわよ。彼に。」
真っ直ぐ私の瞳を見つめる。
「貴方は綺麗だもの。キャンバスの色もね。彼に撫でて欲しいんだもんね?」
香山さんは全て分かってくれたみたいに優しく撫でてくれた。
「男じゃないから何も言えないけど、人を好きになる事を、その人の為に頑張れる事を諦めないで頂戴。まだ難しくても。」
少し眉を下げながら香山さんは言ってくれた。
「もう一度言うわ。貴方は綺麗よ。」
念を押すようにそう言う香山さん。
「…ありがとうございます。私…彼に会ってみます。」
これはわたしの決心。
彼に会う事で何か変わるかもしれない。
全てが。
「ありがとう…でも擽ったいよ。」
この子には何でも伝わってるみたいだ。
「らんまる。バイバイ。また来るね、ご飯も持ってくるよ」
頭を撫でてその場を去る。
家に帰ると1時間もしないうちに香山さんが来てくれた。
「本題で悪いけど…昨日、何があったの?」
「別に…特には…。」
口は開かなかった。
「嘘はやめて。裏ならもう取れてる。貴方の口から頼られたいの。」
じゃあ私がどうなったのか分かってる。
「…輪姦されただけです…それ以外、何を…言わせたいんですか…!」
やけくそだった。思い出したくもないから。
「うん…そうね…よく耐えたわ…。もう耐えなくていいの。私はいるわ。ここに。」
そうやって香山さんは優しく抱き締めてくれた。
本当に優しく。
昨日みたいな強引な力ではなく壊れものを抱くように優しく。
苦しいよ。もう。
らんまるの前でも散々泣いたけど
また溢れてくる。
「もう嫌です…怖いです…私はもう頑張れないです…」
私の心は完全に拒否の一択だった。
「…今はもう何も考えなくていいわ。編集長にも言っとくから。」
でもそれでいい訳ではなかった。
「それと…今回のことであらかた貴方に悪さをした子達は退職の運びになるから。」
「え?」
そんなに簡単にいくの…?
「前々から決めてたそうよ。仕事もやらないしで。今回、編集長が全て上の人に話したら、そうするしかないと。」
「そんなこと…なんで…」
私は高卒で向こうはもう大ベテランなはずだ…仕事してないと言えど…。
「編集長が、大切な部下を無能に潰されては、編集部でストライキでもかます。って言ったみたい。」
編集長が?私なんかの為に?
「編集長だけじゃないわよ。そのくらいの気持ちだわ。部署皆。私達は貴方の実力を買ってるから、コンペの話も持ち出した。もっと自信を持って。トラウマをすぐ克服しろとは言わないわ。少しづつ私と一緒に目を向けていきましょう?ね?」
「香山さん…ごめんなさい…本当に…。」
私が積み上げたものは無駄じゃなかった。
確実に出来上がっていた。
「無理しないで。私は貴方の味方よ。見捨てない。絶対に。」
前にも言ってくれたその言葉の力強さに私は正気を保てている。
香山さんがいなかったら私は、今頃いなかったかもしれない。
本当に尊敬しても感謝しても足りない。私の先輩だ。
「香山さん。私…出来る所までやってきたつもりです。これから先も…彼が頑張り続けるように…私は私を誇れるように。」
「…蘭丸の事かしら?頑張りなさい。貴方の夢が通るかはまだ分からない。でも。掴めたら誇れるわよ。彼に。」
真っ直ぐ私の瞳を見つめる。
「貴方は綺麗だもの。キャンバスの色もね。彼に撫でて欲しいんだもんね?」
香山さんは全て分かってくれたみたいに優しく撫でてくれた。
「男じゃないから何も言えないけど、人を好きになる事を、その人の為に頑張れる事を諦めないで頂戴。まだ難しくても。」
少し眉を下げながら香山さんは言ってくれた。
「もう一度言うわ。貴方は綺麗よ。」
念を押すようにそう言う香山さん。
「…ありがとうございます。私…彼に会ってみます。」
これはわたしの決心。
彼に会う事で何か変わるかもしれない。
全てが。