Ep.4
夢小説設定
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「へええ…?」
あっ、これは…?
「貴方、彼氏いるなら隠すことないじゃない!」
香山さんはそう捉えたらしい。こんな名前そうそういないと思うけど…。
「えっ、いや!?違います!!あー、あれです!猫です!!!」
苦しい。非常に苦しい。
いるよ。近所の猫さん沢山いる。
猫に撫でられたいって。なに?
ツッコミが自分の中で止まらない。
「猫?」
「そうです!私の癒しの蘭丸くんです!」
言ってて恥ずかしくなってきた。
そんな猫…探そうかな…逆に…
「まだ…早いわよ…せめて男を求めなさい…深雪ちゃんは選び放題なんだから…。」
「あはは…。」
このコンペの時期にアイドルになる前のアイドルと会話したことあります。なんて笑えない。
企画なだけに。
まあ…そういう企画に当たってしまった始末だが…。
どうなるんだろうか…。
未だに行く決心はついてない。
会いたい。いや、会いたくないからだ。
矛盾ばかりの心をどうやってしまえばいいのか分からない。
まだ触れたくない。またこうやって見なかったことにする。
それに問題は山積みだ。
あれだけで収まるはず無かった。
私のトラウマはきっとここにある。
蘭丸さえも怖くなってしまうそんな
出来事が。
「香山さん…俺ちゃんとふられてきました。」
「あらそう。」
香山さんは俺が白鷺さんを好きなのを知っている。
「健気ね。顔に似合わず。」
「俺にしてはもうこんな恋しないと思うくらい惚れてたんですけどね。」
こんなにラフに酒を組み交わせるのは兄貴の恋人であり俺の想い人の白鷺さんの先輩だからだ。
今から少し前入社したてのころ
新歓があり面倒臭いながら出席した。
その時に隣にいたのがまあ何故か白鷺さんだった。
部署も違うのに。
「あ、えっと初めまして女性向け雑誌、編集部の白鷺 深雪です。去年入社したてだから気軽に話してね。」
その時はそれだけ。はあ。って感じだった。
俺は、そこそこモテる顔してるから、女の子には声掛けられっぱなし。誰をお持ち帰りするか考えてるくらいな。
その後、酒が入った課長の有難くない話が長くて、だるかったな。
新入社員はなあ、なんて面倒臭いもの聞かせられて耳にタコだっつの。
「…東雲くん。」
忘れてた。エーと。
「なんですか?白鷺サン。」
「ちょっと気持ち悪くて。外でない?」
「いいですよ、大丈夫ですか?」
まあいいか。この子でも。セックスなんて気持ちよくなって終われれば満足だし。
「なーんてね!未成年だからお酒なんて飲まないし!」
外に出てみれば急にそんなこと言う。
は?なんだ?どういうことだ?先が見えない。
「そんな生き方して辛くないの?東雲くんは。」
まるで見え透いたようなそんな言葉に苛立ちすら覚えた。
「高卒の白鷺さんに何が分かるんですか。」
「…なめんなよ。私は私の力でのし上がってきた。これからも。…だからひとりで味気ないもの食べても美味しくないでしょ?」
「…抱ければ満足ですよ。俺は。」
「東雲くんさ、つまらなさそうだったんだもん。ずっと。」
この女さっきから何言って…
「もっと東雲くんのキャンバスの色見せてよ。」
はっ。夢女か?こいつ。って思ったけど
真っ直ぐに目元に綺麗な指を這わせられる。
まるで全て見られてるような…。
「…ごめんね。戻ろうか。」
すっと離れた瞬間、悔しかった。
「…何色に見えました?」
「……教えない。」
その後ろ姿からの顔はずるい。
真っ赤じゃん…。
「白鷺さん、俺もっと良い色してるんで。見直して下さい。」
もう1回あの人の瞳を見たかった。
極彩色な色が見えた気がしたから。
「ちなみに、白鷺さんは綺麗でしたよ。」
「…言わなくていいっ!」
この人の瞳に映るのは俺だけで、真っ赤に染めるのも俺がいいって思ったんだ。
「香山さん。俺は今何色なんだろうね。」
「さあ?彼女だけが知ってるんでしょ。」
さして恋人の弟には、興味無いみたいに返事される。
「あっでも、言ってたわ。」
「え?なんて?」
"東雲くんってすごく綺麗なんですね…。"
「…~~っ!」
好きだよ。白鷺さん。俺。
君と色んな色を作りたいんだ。
振り向いてよ。
昔の男は昔に、置いてきてよ。
俺ならそんな顔させないから。
"誰かに好かれる権利もない"
そんな言葉絶対言わせないから。
俺のキャンバスは君色を求めてる。
あっ、これは…?
「貴方、彼氏いるなら隠すことないじゃない!」
香山さんはそう捉えたらしい。こんな名前そうそういないと思うけど…。
「えっ、いや!?違います!!あー、あれです!猫です!!!」
苦しい。非常に苦しい。
いるよ。近所の猫さん沢山いる。
猫に撫でられたいって。なに?
ツッコミが自分の中で止まらない。
「猫?」
「そうです!私の癒しの蘭丸くんです!」
言ってて恥ずかしくなってきた。
そんな猫…探そうかな…逆に…
「まだ…早いわよ…せめて男を求めなさい…深雪ちゃんは選び放題なんだから…。」
「あはは…。」
このコンペの時期にアイドルになる前のアイドルと会話したことあります。なんて笑えない。
企画なだけに。
まあ…そういう企画に当たってしまった始末だが…。
どうなるんだろうか…。
未だに行く決心はついてない。
会いたい。いや、会いたくないからだ。
矛盾ばかりの心をどうやってしまえばいいのか分からない。
まだ触れたくない。またこうやって見なかったことにする。
それに問題は山積みだ。
あれだけで収まるはず無かった。
私のトラウマはきっとここにある。
蘭丸さえも怖くなってしまうそんな
出来事が。
「香山さん…俺ちゃんとふられてきました。」
「あらそう。」
香山さんは俺が白鷺さんを好きなのを知っている。
「健気ね。顔に似合わず。」
「俺にしてはもうこんな恋しないと思うくらい惚れてたんですけどね。」
こんなにラフに酒を組み交わせるのは兄貴の恋人であり俺の想い人の白鷺さんの先輩だからだ。
今から少し前入社したてのころ
新歓があり面倒臭いながら出席した。
その時に隣にいたのがまあ何故か白鷺さんだった。
部署も違うのに。
「あ、えっと初めまして女性向け雑誌、編集部の白鷺 深雪です。去年入社したてだから気軽に話してね。」
その時はそれだけ。はあ。って感じだった。
俺は、そこそこモテる顔してるから、女の子には声掛けられっぱなし。誰をお持ち帰りするか考えてるくらいな。
その後、酒が入った課長の有難くない話が長くて、だるかったな。
新入社員はなあ、なんて面倒臭いもの聞かせられて耳にタコだっつの。
「…東雲くん。」
忘れてた。エーと。
「なんですか?白鷺サン。」
「ちょっと気持ち悪くて。外でない?」
「いいですよ、大丈夫ですか?」
まあいいか。この子でも。セックスなんて気持ちよくなって終われれば満足だし。
「なーんてね!未成年だからお酒なんて飲まないし!」
外に出てみれば急にそんなこと言う。
は?なんだ?どういうことだ?先が見えない。
「そんな生き方して辛くないの?東雲くんは。」
まるで見え透いたようなそんな言葉に苛立ちすら覚えた。
「高卒の白鷺さんに何が分かるんですか。」
「…なめんなよ。私は私の力でのし上がってきた。これからも。…だからひとりで味気ないもの食べても美味しくないでしょ?」
「…抱ければ満足ですよ。俺は。」
「東雲くんさ、つまらなさそうだったんだもん。ずっと。」
この女さっきから何言って…
「もっと東雲くんのキャンバスの色見せてよ。」
はっ。夢女か?こいつ。って思ったけど
真っ直ぐに目元に綺麗な指を這わせられる。
まるで全て見られてるような…。
「…ごめんね。戻ろうか。」
すっと離れた瞬間、悔しかった。
「…何色に見えました?」
「……教えない。」
その後ろ姿からの顔はずるい。
真っ赤じゃん…。
「白鷺さん、俺もっと良い色してるんで。見直して下さい。」
もう1回あの人の瞳を見たかった。
極彩色な色が見えた気がしたから。
「ちなみに、白鷺さんは綺麗でしたよ。」
「…言わなくていいっ!」
この人の瞳に映るのは俺だけで、真っ赤に染めるのも俺がいいって思ったんだ。
「香山さん。俺は今何色なんだろうね。」
「さあ?彼女だけが知ってるんでしょ。」
さして恋人の弟には、興味無いみたいに返事される。
「あっでも、言ってたわ。」
「え?なんて?」
"東雲くんってすごく綺麗なんですね…。"
「…~~っ!」
好きだよ。白鷺さん。俺。
君と色んな色を作りたいんだ。
振り向いてよ。
昔の男は昔に、置いてきてよ。
俺ならそんな顔させないから。
"誰かに好かれる権利もない"
そんな言葉絶対言わせないから。
俺のキャンバスは君色を求めてる。