Ep.4
夢小説設定
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行きとはびっくりするくらいのんびり帰っていた。
「今日は1人打ち上げだ!」
そんなノリのまま会社を後にする。
また幸か不幸か…
「お疲れ様、白鷺。」
「あ、編集長!お疲れ様です。」
「コンペいいとこまでいってんぞ。まあ夢見がちだが。女の子に向けた層としては狙い充分だ。」
「ありがとうございます!まだまだですが…詰めていきますから。」
「お前のそういうとこだな。向上心があるのはいいことだ。失敗しろ。経験をつめ。それがお前の強さになる。」
編集長に言われるのはやっぱり嬉しい。
高卒で右も左も分からない中、手を差し伸べてくれてるんだから。
今でも思い出す。編集長に言われた言葉を。
「…染まってない奴ほど色が多彩だ。キャンバスは真っ白だから。色を付けるのはお前だ。」
「どうした?突然。」
「いや、編集長に言われた言葉がすごく好きで。
流石、私の大好きな編集者さんですね!」
「あ?そういやお前、俺の推敲した記事が好きだって言ってたもんな~」
そう。他にも会社はあった。でもこの人の元で作りたいと思ってしまった。
「編集長、今日1人打ち上げしようかと思ったんですけど、一緒にどうですか?」
思いつきで聞いてみたがよくよく考えたらそれって奢れって言ってるみたいだ…
「あっ、やっぱりなしで…」
「いいぜ。俺も期待してんだ、白鷺にはな。」
目を細めて優しく微笑まれた。
編集長は怖いことも、おっかない時もあるけど
書く記事や担当記事なんかは、本当に多種多様な表現をする。色の使い方、配置からロゴまで、全てが私は好きだった。
こんな優しい1面もあるし、この人の元でなら頑張れるって思っている。
「お前まだ酒飲めないんだっけか?」
「はい、残念ながら!19なんであと1年待ってください!そしたらバリバリキャリアウーマンになって奢ります!」
なんて冗談も交える
「いいって。俺に奢られてろ。俺の元にいる限りはな」
「…?もちろん編集長の元で働きたくて選んだので離れるつもりはないですよ!」
今更慣れた仕事から別の仕事に異動になるのも無理がある。
私にはまだそれが見えるほど大人じゃない。
「そうか。もう少し大人になったら別の意味で言って欲しいもんだな。」
あははって笑って編集長はお酒を煽った。
私は、まだ何も見えない子供でいたいんだー…。
帰り道編集長に送ると言われたが、流石にお酒も飲んでないし迷惑になると思って、別れて帰路につく。
その途中大きな交差点のモニターにでかでかと彼が映っていた。
あ、蘭丸…。
彼は更に尖った音を出すようになっていた。
良い意味でね。
彼の音は私の胸を突き動かす。
脇で女子高生辺りだろうか制服の子達が
スマホをモニターに向けていた。
「蘭丸かっこいいよね~!」
「わかる!顔がいいもんね!」
キャーキャー言ってるのが聞こえる。
彼はここまで来たのだ。
5年の間に。私が夢に向かって辿り着いたように
彼もここまで。
お互いに夢の階段は登り始めてるはずだ。
「今日は1人打ち上げだ!」
そんなノリのまま会社を後にする。
また幸か不幸か…
「お疲れ様、白鷺。」
「あ、編集長!お疲れ様です。」
「コンペいいとこまでいってんぞ。まあ夢見がちだが。女の子に向けた層としては狙い充分だ。」
「ありがとうございます!まだまだですが…詰めていきますから。」
「お前のそういうとこだな。向上心があるのはいいことだ。失敗しろ。経験をつめ。それがお前の強さになる。」
編集長に言われるのはやっぱり嬉しい。
高卒で右も左も分からない中、手を差し伸べてくれてるんだから。
今でも思い出す。編集長に言われた言葉を。
「…染まってない奴ほど色が多彩だ。キャンバスは真っ白だから。色を付けるのはお前だ。」
「どうした?突然。」
「いや、編集長に言われた言葉がすごく好きで。
流石、私の大好きな編集者さんですね!」
「あ?そういやお前、俺の推敲した記事が好きだって言ってたもんな~」
そう。他にも会社はあった。でもこの人の元で作りたいと思ってしまった。
「編集長、今日1人打ち上げしようかと思ったんですけど、一緒にどうですか?」
思いつきで聞いてみたがよくよく考えたらそれって奢れって言ってるみたいだ…
「あっ、やっぱりなしで…」
「いいぜ。俺も期待してんだ、白鷺にはな。」
目を細めて優しく微笑まれた。
編集長は怖いことも、おっかない時もあるけど
書く記事や担当記事なんかは、本当に多種多様な表現をする。色の使い方、配置からロゴまで、全てが私は好きだった。
こんな優しい1面もあるし、この人の元でなら頑張れるって思っている。
「お前まだ酒飲めないんだっけか?」
「はい、残念ながら!19なんであと1年待ってください!そしたらバリバリキャリアウーマンになって奢ります!」
なんて冗談も交える
「いいって。俺に奢られてろ。俺の元にいる限りはな」
「…?もちろん編集長の元で働きたくて選んだので離れるつもりはないですよ!」
今更慣れた仕事から別の仕事に異動になるのも無理がある。
私にはまだそれが見えるほど大人じゃない。
「そうか。もう少し大人になったら別の意味で言って欲しいもんだな。」
あははって笑って編集長はお酒を煽った。
私は、まだ何も見えない子供でいたいんだー…。
帰り道編集長に送ると言われたが、流石にお酒も飲んでないし迷惑になると思って、別れて帰路につく。
その途中大きな交差点のモニターにでかでかと彼が映っていた。
あ、蘭丸…。
彼は更に尖った音を出すようになっていた。
良い意味でね。
彼の音は私の胸を突き動かす。
脇で女子高生辺りだろうか制服の子達が
スマホをモニターに向けていた。
「蘭丸かっこいいよね~!」
「わかる!顔がいいもんね!」
キャーキャー言ってるのが聞こえる。
彼はここまで来たのだ。
5年の間に。私が夢に向かって辿り着いたように
彼もここまで。
お互いに夢の階段は登り始めてるはずだ。