Ep.3
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夕方なんてとうに過ぎて夜。
「いらっしゃ…ああ、アンタか。」
ヤナさんとは顔馴染みだ。
「夜弦様いますか?」
「夜弦?ああ、いるぜ。もう終わってるが…。」
ペラペラとスケジュールを見てる。
初めて言うかもしれない。
こんなこと。ファンとの距離感を保つ為会わないようにしていた。
「夜弦様に会いたいです。」
汗をかきながら入ってきたものだから、ヤナさんは何かを感じてくれてるらしい。
「……そこらの女じゃねえと思ってるが。」
「彼を、救いにきました。」
こんな豪語する女もいないだろう。
「…そうか。あいつか。…来い。」
深雪の事かな…。
ヤナさんは特に何を言うでもなく歩きはじめる。
そのまま、ヤナさんの後ろを着いていく。
「ここだ。」
1番奥の控え室らしい。
「頼んだぞ。」
それだけいうと元来た道に戻っていく。
夜弦様になんて言うおうか、何にも決めてない。
私の思いが届くとも思ってない。
でも私は伝えなくちゃ。
ここまで足を運べたんだから。
震えながらノックをする
「…誰かな。」
ああ、この声。私だけに向けられてる声。
「…柚月です。覚えてないと思いますが…」
ファンレターは送っていた。ずっと
欠かさず。
「なに。そこからでも聞こえるから。」
覚えてるみたいだった。
そのぶっきらぼうさが物語っている。
「あなたを救いに来ました。」
開けてくれるのを待つ。
まだ震えていた。あの時みたいになってしまう気がして。
2年前のままでいたくない。いないってきめた。
「…馬鹿なの。まあいいや、入って。」
許しが出た。呆れた声と暴言を添えて。
そこには確かに前見た覇気はないように見えた。
私も夜弦様も2年の月日があったのに何も変わってない気がした。
「…久しぶり。柚月ちゃん。あんなに言われてもファンレターを送ったのはなぜ?」
今だって破るかもよ?って手紙を破るフリをする。
「なぜって。あなたの声に惚れてるからです。それ以外あるわけないじゃないですか。」
「それだけでバンドは成り立たないよ。それを教えたはずだけど。」
「行為があれば成り立つんですか?」
「…俺はそうやって生きてきたし、忘れられない存在になるんだよ。」
「声は道具だ。上手く使わないと。俺は忘れ去られる。」
何が彼を追い詰めてるのか何となく見えてしまった。
「なら…私が。私があなたを忘れません。そんなことしなくたって私はあなたを好きでい続けられる。」
もう3年だよ?あなたを嫌いになりたくて3年経ってたよ。
嫌いになれないんだから。
「嘘だね。俺はその手の嘘は嫌いなんだ。好きなんて移ろうものだろ?」
「夜弦様はまだしたことないんですね。本当の恋と好きって気持ち。」
悲しいよ。そんなの。
誰かを想うだけで苦しくなる、そんな恋を彼はした事ないんだ。
「いらっしゃ…ああ、アンタか。」
ヤナさんとは顔馴染みだ。
「夜弦様いますか?」
「夜弦?ああ、いるぜ。もう終わってるが…。」
ペラペラとスケジュールを見てる。
初めて言うかもしれない。
こんなこと。ファンとの距離感を保つ為会わないようにしていた。
「夜弦様に会いたいです。」
汗をかきながら入ってきたものだから、ヤナさんは何かを感じてくれてるらしい。
「……そこらの女じゃねえと思ってるが。」
「彼を、救いにきました。」
こんな豪語する女もいないだろう。
「…そうか。あいつか。…来い。」
深雪の事かな…。
ヤナさんは特に何を言うでもなく歩きはじめる。
そのまま、ヤナさんの後ろを着いていく。
「ここだ。」
1番奥の控え室らしい。
「頼んだぞ。」
それだけいうと元来た道に戻っていく。
夜弦様になんて言うおうか、何にも決めてない。
私の思いが届くとも思ってない。
でも私は伝えなくちゃ。
ここまで足を運べたんだから。
震えながらノックをする
「…誰かな。」
ああ、この声。私だけに向けられてる声。
「…柚月です。覚えてないと思いますが…」
ファンレターは送っていた。ずっと
欠かさず。
「なに。そこからでも聞こえるから。」
覚えてるみたいだった。
そのぶっきらぼうさが物語っている。
「あなたを救いに来ました。」
開けてくれるのを待つ。
まだ震えていた。あの時みたいになってしまう気がして。
2年前のままでいたくない。いないってきめた。
「…馬鹿なの。まあいいや、入って。」
許しが出た。呆れた声と暴言を添えて。
そこには確かに前見た覇気はないように見えた。
私も夜弦様も2年の月日があったのに何も変わってない気がした。
「…久しぶり。柚月ちゃん。あんなに言われてもファンレターを送ったのはなぜ?」
今だって破るかもよ?って手紙を破るフリをする。
「なぜって。あなたの声に惚れてるからです。それ以外あるわけないじゃないですか。」
「それだけでバンドは成り立たないよ。それを教えたはずだけど。」
「行為があれば成り立つんですか?」
「…俺はそうやって生きてきたし、忘れられない存在になるんだよ。」
「声は道具だ。上手く使わないと。俺は忘れ去られる。」
何が彼を追い詰めてるのか何となく見えてしまった。
「なら…私が。私があなたを忘れません。そんなことしなくたって私はあなたを好きでい続けられる。」
もう3年だよ?あなたを嫌いになりたくて3年経ってたよ。
嫌いになれないんだから。
「嘘だね。俺はその手の嘘は嫌いなんだ。好きなんて移ろうものだろ?」
「夜弦様はまだしたことないんですね。本当の恋と好きって気持ち。」
悲しいよ。そんなの。
誰かを想うだけで苦しくなる、そんな恋を彼はした事ないんだ。