Ep.3
夢小説設定
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あの日のことは今でも覚えてる。
もう2年前だけど。
相変わらず深雪を誘うようにしてる。
エグのことを嫌いになれないから。
夜弦様のことを嫌いになれないから。
彼女も着いてきてくれたり着いて来れなかったり
だったけど、好きな人でも見つけたんだと思う。
深雪には言えてなかった。
あまりの出来事で負担にさせたくなかったから。
彼女は彼女でやつれたり楽しそうにしたり忙しそうだもん。
深雪は明確に編集者になると言ってた。
高卒からなんて無理じゃない…?って思ったけど
割と進学校なだけあってあるみたい。
私は…まだ決められてなかった。
元気だけが取り柄だけど、未来を考えてなかったから。
「柚月は?そろそろ決めたの?ライブばっか行ってる暇ないぞ~」ってほっぺをつついてくる。
「ああああ~分かってるよ~でもやりたいことないからな~」
遠くを見つめて白紙の希望調査票。
「なら、大学とか行ったら?柚月、意外と頭いいし。」
この子 意外と 毒舌。
「意外ってなに~!?」
ムキになっちゃう。
「…なら柚月の止まらせてる問題。私にも教えて。」
急に真面目な顔でそう言ってくる。
え、バレてた…?
「そんなん、ないよ~進路くらいだよ!」
にへらっと笑うけどさすがに3年の付き合いになる訳だから無理みたい。
「私じゃ、話せない?」
悲しそうな顔、
しないでよ。
「それは…深雪でしょ。あの日のこと何も教えてくれないじゃん。」
やっぱりムキになっちゃう。
「えっ…。」
まるで面食らったみたいな顔するから、止まらなくなった。
「あの日の、らんまるって人と何があったの。私には教えてくれないのに、何を教えろって言うの…!」
ここまで言うつもりはなかった。でも自分を頼って貰えないことに嫌気がさしていた。
「ごめ、ん…私……。」
まるで触って欲しくないみたいに視線を逸らす。
「ほら。それじゃん。私は、深雪に頼られたいだけだよ…。」
お互い初めてぶつかったのかもしれない。
それくらい触れたくないことには触れなかったから。
「…わかった。場所移動しよう。屋上とかでいいかな。」
スっと立ち上がると目的の場所まで横に並ぶでもなく歩く。
もう放課後なこともあり、人はまばらにグラウンドにいるのが見えた。
屋上には誰もいなかった。
そりゃあこんなに寒いとね。
秋とはいえ冷える。
「柚月はさ、いつも真っ直ぐでかっこいいよ。」
突然、こっちを向くでもなく褒められると喜んでいいのか怒りたいのかわかんない。
「好きな人の為に一生懸命、好きを伝えられて。」
夜弦様のことかな。
「私にはそれが出来ない。」
ギュッと何かの為の防止柵を握りしめる。
「私にも蘭丸の為にも…捨てないといけない。」
もう2年前だけど。
相変わらず深雪を誘うようにしてる。
エグのことを嫌いになれないから。
夜弦様のことを嫌いになれないから。
彼女も着いてきてくれたり着いて来れなかったり
だったけど、好きな人でも見つけたんだと思う。
深雪には言えてなかった。
あまりの出来事で負担にさせたくなかったから。
彼女は彼女でやつれたり楽しそうにしたり忙しそうだもん。
深雪は明確に編集者になると言ってた。
高卒からなんて無理じゃない…?って思ったけど
割と進学校なだけあってあるみたい。
私は…まだ決められてなかった。
元気だけが取り柄だけど、未来を考えてなかったから。
「柚月は?そろそろ決めたの?ライブばっか行ってる暇ないぞ~」ってほっぺをつついてくる。
「ああああ~分かってるよ~でもやりたいことないからな~」
遠くを見つめて白紙の希望調査票。
「なら、大学とか行ったら?柚月、意外と頭いいし。」
この子 意外と 毒舌。
「意外ってなに~!?」
ムキになっちゃう。
「…なら柚月の止まらせてる問題。私にも教えて。」
急に真面目な顔でそう言ってくる。
え、バレてた…?
「そんなん、ないよ~進路くらいだよ!」
にへらっと笑うけどさすがに3年の付き合いになる訳だから無理みたい。
「私じゃ、話せない?」
悲しそうな顔、
しないでよ。
「それは…深雪でしょ。あの日のこと何も教えてくれないじゃん。」
やっぱりムキになっちゃう。
「えっ…。」
まるで面食らったみたいな顔するから、止まらなくなった。
「あの日の、らんまるって人と何があったの。私には教えてくれないのに、何を教えろって言うの…!」
ここまで言うつもりはなかった。でも自分を頼って貰えないことに嫌気がさしていた。
「ごめ、ん…私……。」
まるで触って欲しくないみたいに視線を逸らす。
「ほら。それじゃん。私は、深雪に頼られたいだけだよ…。」
お互い初めてぶつかったのかもしれない。
それくらい触れたくないことには触れなかったから。
「…わかった。場所移動しよう。屋上とかでいいかな。」
スっと立ち上がると目的の場所まで横に並ぶでもなく歩く。
もう放課後なこともあり、人はまばらにグラウンドにいるのが見えた。
屋上には誰もいなかった。
そりゃあこんなに寒いとね。
秋とはいえ冷える。
「柚月はさ、いつも真っ直ぐでかっこいいよ。」
突然、こっちを向くでもなく褒められると喜んでいいのか怒りたいのかわかんない。
「好きな人の為に一生懸命、好きを伝えられて。」
夜弦様のことかな。
「私にはそれが出来ない。」
ギュッと何かの為の防止柵を握りしめる。
「私にも蘭丸の為にも…捨てないといけない。」