「なぁ、俺これ食いたいんだけどォ」
「いきなりチョコレシピ持ってどうしたの？荒北くん」
「お前これ作れる？」
「作れるけども」
「も？」
「荒北くん作ってくれないのに私だけ作るのって不公平じゃない？？？」
「あー、それが作ることになってヨォ・・・」
「もの凄く嫌な顔してるね荒北くん。何かあったの？」
「昨日福チャンからメッセージ来ててさァ、それがチョコのリクエストで、俺としては福チャンが欲しいって言うならもちろん作るんだケド・・・どこで知ったんだか他のバァカ共がズルイってうるさくて」
「結局作るはめになったんだ」
「そーいうこと。だからお前の分も作ってやんよ。しょーがないからァ」
「ほんとに！？やった！」
「だからさァ、お前これ作ってヨ。俺が食いたい」
「いいよいいよ！ところで何リクエストされたの？」
「これ」
「うわぁ美味しそう！」
「てかお前んちオーブンある？」
「電子レンジと一緒のやつなら」
「じゃあ貸してヨ」
「じゃあ一緒に作る？」
「おぅ」
「郵送するんでしょ？だったら今度の週末に作ろうか？」
「そだネ」


「なぁ金城」
「どうした」
「ワシ、アイツらの会話疲れるんじゃけど」
「そうか？」
「金城も鈍チンさんじゃのう」
「まぁ彼女持ちのお前と比べたらな」
「そーゆーことじゃねぇんじゃけど」
「・・・まぁあの2人は料理上手いからな」
「美味しいんじゃろうなぁ。腹立つけども」