「なんか嬉しそうじゃナイ？何かあった？」
「もうすぐ2月だね！」
「おう」
「2月といえば」
「節分」
「炒り大豆美味しいよね！」
「おう。俺も好き」
「節分が終われば？」
「3月」
「バレンタインデーを忘れてるよ荒北くん！」
「あぁ・・・あったネェ・・・そういうの」
「いくらでもチョコ食べても怒られない日だよ！」
「お前はいつだってそうだろ」
「どしたの？やけに嫌そうな顔してるね」
「あーホラ、高校ン時寮だったから、なぜか俺がチョコ作るはめになってヨォ・・・」
「お母さんだからねぇ」
「アイツら本命チョコからお布施チョコまで何百個も貰ってくるくせに作れ作れってウルセェから、地獄だったなァ・・・」
「イタイ！頭掴まないでよ荒北くん！ごめんて」
「だいたいオトコが作ったチョコ嬉しいか？」
「美味しかったんじゃないの？」
「ま、まぁ、みんなよく食べてくれたケド」
「私も食べたい」
「却下」
「え、なんで！？」
「誰が作るかメンドクセェ！！！」
「あぁチョコ作るの意外と面倒だよねぇ。私電子レンジ焦げさせたことあるよ」
「マジかよ！火事にならなくて良かったネェ」
「そうなんだよ！いやほんとに親に怒られるわ散々だったなぁ」
「お前にもあげる相手いたんだな」
「まぁ親戚と親にだけども」
「ふーん」
「で？荒北くん！チョコは」
「作らねぇヨ！！」
「えー！！！」