青鬼様
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「どこから話そうかね。悠ちゃん、お前さんはさっき青鬼様の正体は青い鬼火と言ったね。確かに見た目はただの鬼火さ。しかしね、あれは謂わば人の魂そのものなんだよ」
「人の魂?幽霊とは違うのか?」
「幽霊と呼ばれるのはあくまでも死者がその時代に残した念がその者の形をとったもので、そこに理性というものはない。しかしな魂というのはその者自身と言っても過言ではない。それ故に死者となってからは自身の体を捨て、新たな体へと生まれ変わる準備をする。だから念とは違い、これといった形は持たないのだ。それが青鬼様じゃ」
「そう、なんだ」
「イマイチ理解が出来てないようじゃな。簡単に言えば我らのご先祖様じゃ。本来はそうそう会えるものんじゃないがな」
「だから青鬼に出会ったら敬えって言ってたんだな......もし、敬うのを忘れたらどうなるんだ?」
「もし敬うのを忘れてしまったら、青鬼様は赤鬼様となってその者を喰らいに来ると云われておる。悠ちゃんが幼かった頃、よく悪さをすれば赤鬼様が来ると言われておったじゃろ?あれは本当じゃ、わしがまだ幼かった頃、一人喰われたと村のあちこちで噂が流れての。ことの真相は誰も教えてくれなかったが、青鬼様さえしっかりと敬っておれば、赤鬼様も現れることもないのじゃ」
そう言ってばあちゃんは両手で顔を覆い静かに涙を流していた。
それを見ている俺の思考は思ったよりも落ち着いていた。
敬うのを忘れたのはもちろん申し訳ないとは思ったが、結局はそこまでだ。
落ち着いてきたばあちゃんを布団まで運び寝かしつけ、俺は自室で一人、天井の木目を眺めていた。
俺がみた青鬼の最後は、最初に見た時と特別変わった様子はなかった。
もちろん見たのが今回が初めてなんだから、何が分かるという訳ではないが、出会ってから消えるまでに何か変化があったとも思えなかった。
それとも一度忘れただけじゃ赤鬼にはならないってことなのか。
ダメだ、何も情報がないんじゃ、考えったって仕方がない。
幸いにも明日は休日。ばあちゃんからこれ以上の情報が聞けないんじゃ、他の年長者、尊重の村岡のじいちゃんに聞いてみよう。
そうと決まれば今日はもう考えるのをやめて寝よう。
傘付きの電球から垂れた紐を引っ張り明かりを消した。
「人の魂?幽霊とは違うのか?」
「幽霊と呼ばれるのはあくまでも死者がその時代に残した念がその者の形をとったもので、そこに理性というものはない。しかしな魂というのはその者自身と言っても過言ではない。それ故に死者となってからは自身の体を捨て、新たな体へと生まれ変わる準備をする。だから念とは違い、これといった形は持たないのだ。それが青鬼様じゃ」
「そう、なんだ」
「イマイチ理解が出来てないようじゃな。簡単に言えば我らのご先祖様じゃ。本来はそうそう会えるものんじゃないがな」
「だから青鬼に出会ったら敬えって言ってたんだな......もし、敬うのを忘れたらどうなるんだ?」
「もし敬うのを忘れてしまったら、青鬼様は赤鬼様となってその者を喰らいに来ると云われておる。悠ちゃんが幼かった頃、よく悪さをすれば赤鬼様が来ると言われておったじゃろ?あれは本当じゃ、わしがまだ幼かった頃、一人喰われたと村のあちこちで噂が流れての。ことの真相は誰も教えてくれなかったが、青鬼様さえしっかりと敬っておれば、赤鬼様も現れることもないのじゃ」
そう言ってばあちゃんは両手で顔を覆い静かに涙を流していた。
それを見ている俺の思考は思ったよりも落ち着いていた。
敬うのを忘れたのはもちろん申し訳ないとは思ったが、結局はそこまでだ。
落ち着いてきたばあちゃんを布団まで運び寝かしつけ、俺は自室で一人、天井の木目を眺めていた。
俺がみた青鬼の最後は、最初に見た時と特別変わった様子はなかった。
もちろん見たのが今回が初めてなんだから、何が分かるという訳ではないが、出会ってから消えるまでに何か変化があったとも思えなかった。
それとも一度忘れただけじゃ赤鬼にはならないってことなのか。
ダメだ、何も情報がないんじゃ、考えったって仕方がない。
幸いにも明日は休日。ばあちゃんからこれ以上の情報が聞けないんじゃ、他の年長者、尊重の村岡のじいちゃんに聞いてみよう。
そうと決まれば今日はもう考えるのをやめて寝よう。
傘付きの電球から垂れた紐を引っ張り明かりを消した。