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ポーラータング号の船内。

黒ひげ海賊団に襲われたが運良く脱出し、現在は半壊した船を修理中である。発明家ヴォルフがいれば迅速な修理ができただろう。だが、そんなはずもなくとまれる島を見つけて船員が壊れたところを修理しているのだった。

船長は女になったままである。なぜか“彼”だけは他の船員と違って男に戻れないらしい。船長は焦りを見せているが、船員は皆かわいくなったキャプテンに夢中だ。告白して玉砕する船員、かわいい衣装を着てほしいとせがんではっ倒される船員など様々である。

だが最近は妙な偶然が重なり、ペンギンは船長がなにか重大なことを隠しているのではと疑問を抱いていた。
まず、船長が昼に出かけて朝帰りで戻ってくることが多くなったこと。
昔から放浪が好きなのは知っているが規則的に出ていくことは今までなかったはずだ。
滞在中の島の情報収集中に気づいたのだが、船長が遠出するときに黒ひげ海賊団の船が接近している。岩間や丘の裏に隠れているつもりだろうが、こちらが発見できるということはもちろんむこうも視認してるだろうし、そのままポーラータング号を修復不可能まで大破してもおかしくはないはずだ。だというのになぜか襲ってこない。
船長はどうして黒ひげ海賊団と接触しているんだ?なぜ船員に黙っている?ハートの海賊団が黒ひげ海賊団の傘下に入ろうとしているのか?
しかし船長は誰の下にもつきたくないはずだ。ならばどうして。
子供の頃からの付き合いで性格は知っているので決して裏切るなんてことはないだろうが、それでも良い事ではないのは薄々感じ取っていた。

昼下がり、船長は電伝虫で誰かと通話をしていた。
小声でうまく聞きとれなかったが、船員に聞かれたくない内容なのだろうか。
ああ、そういえば船長は誰かから電話が来た後に外出しているな。船窓を見ると、水平線上にかすかに三つの骸骨の旗が見える。

ペンギンは手ぶらで外に出ようとしたローに探りを入れてみることにした。

「キャプテン、また黒ひげの野郎のところに行くんですか」

心の中で黒ひげ海賊団に会ってるのは勘違いであってほしいと何度も願ったが、悪い予感は的中した。

「気づいてたのか」

船長は少し驚いたようだった。てっきりはぐらかされるか、違うと言ってくるかと思ったが。意外にも素直に答えてくれた船長にこちらも内心驚いてしまう。

「ええ、そりゃまあ。でも、理由までは知りません」

ペンギンはローが心配でたまらなさそうな顔をしている。鬼哭を持たずに殺されかけた相手に会いに行くなんて。だがこの返答だと過去に何度も会ってるのは間違いないだろう。船員に隠し事をするほどうしろめたいことなのだろうか。

「他の奴らには言うなよ」

船長は帽子を深くかぶりなおした。腕に力が入ったようで、肩が強張ったように見えた。
口外禁止なんて、深入りしてもいい話だろうか。
二人の間に緊張感が増す。

「船が破壊されかけた時に『船員を全員逃してやる代わりに条件を全て受け入れろ』と約束させられた」
「それで密会を強要されてると?」
「そうだ、もう行くから後で……」
「あと少しだけ聞きたいことが。密会って何やってるんですか」
「……言いたくねェ」
「キャプテン。おれもついていっちゃ駄目ですか」
「駄目だ。一人で来いと言われてる」
「それならおれ一人で行くのは」
「それも駄目だ。こんなこと他の船員にやらせるわけにはいかねェ」

具体的に話してくれなかったが、おおむね察することができた。
あの日船を全壊せず全員脱出できたこと、船長は一度捕まったのに解放されていること。
船長が首元を隠す上着をなにがなんでも脱がないこと……。
まず黒ひげ海賊団と何度も会っていると気づいた頃から男に戻さない理由も一緒に考えるべきだった。
アイツらは愛する船長になんてことをするんだ。
残念ながらあのときは倒せなかったが、それをダシに無茶を要求するなんて腸が煮えくり返りそうになる。

ペンギンはローを抱きしめる。行かないでほしいと頼むように。
いつもなら嫌がって振りほどくのだが、今回ばかりはされるがままになった。

「最低だ……なんでキャプテンがそんな目に……」
「ああ、わかってる。だが敗北したおれの責任だ」
「……嫌なら断って逃げればいいんだよ」
「命令を破ったら船員から手にかけると言われた」
「おれらのことなんてどうでもいい!自分の身ぐらい自分で守れるから」 
「無理だ。新世界に黒ひげの傘下はどこにでもいる。ペンギン、分かってくれ」

横目で船長の顔を覗く。心配させまいと少しほほえみを見せたが無理矢理笑っているようで、ペンギンの暗い表情は変わらなかった。船長でも倒せなかった相手だ。そこにつけこんで無茶な要望に応えてるに決まってる。

しばらくすると、ローはペンギンの腕を払いのけた。

「お前は心配しなくていい。他の奴らには知られないように、このことは誰にも言うなよ」
「分かった、でもこれだけは言わせて。何をされてもおれは船長のことを愛してる」
「……ありがとう」

ローは、暗い顔をしたペンギンを残して、近くにあったボートを使って黒ひげの船に一人で向かって行った。

***

「よおトラファルガー、提督がお呼びだ」

船のから黒ひげの部下が声をかけた。ローは無言で中に入る。
そこには醜く太った男が肉に埋もれた目をいやらしく細めにやにやと笑いながら座っていた。
黒ひげことマーシャル・D・ティーチである。

「ゼハハハ!!遅いぞトラファルガー!!」

黒ひげはここに座れと手招きをする。ローは嫌悪の表情を押し殺し、黒ひげの膝に乗った。股間はすでにテントを張っていて座り心地は最悪だ。いつかコイツがたまに食べているチェリーパイに毒……グレイビーソースでも仕込んでやりたい。

細い腰を抱き、いやらしい手つきで尻を堪能するかのように撫でる。
見下ろすとタンクトップから谷間がよく見えるようでそれがたまらないらしい。

「相変わらずいやらしい体してんなァ」
「お前ンとこの能力者がこんな体にしたんだろうが。変態ばかり集めやがって」
「あァ?そんな口聞いていいと思ってんのか?……それよりもブラとパンツは指定したのを着たんだろうなァ?」
「これか。おれが命令を破ったことはねェだろ」

平然を装いつつタンクトップとジーンズを少しずらしてみせた。
紐が細い白のシースルーの下着。中身が男のやつに着せて何がいいんだか。
恥ずかしいと思ったらコイツの思うつぼだ。
男物は嫌にしてもわざわざ好きな下着を指定するあたりこだわりが強いのだろう。

黒ひげは口角を上げ、ゲスな笑みを見せる。
いくら羞恥を隠しても腰を捻って上目遣いで下着を見せるのは本能を煽るだけだった。
残念ながら彼女はそれに気づかない。

それに気を良くしたのか左手が後頭部に触れ、髪を掬ったり撫でてくる。汚い手で触るな。
手が地肌に触れるたび鳥肌が立つ。コイツに愛でてもらうのは生理的に無理だ。
更に抱き寄せられて顔を近づけてくると本能で後ずさりする。そこで何かに気づいたらしい。

「……フン。気に入らねェな」
「?」
「そういうことならこっちにも考えがあるってもんだ。今日はこの服でやるから着替えてこい」

ローを降ろすと席を立ち、近くにあったクローゼットを探る。
やがて見つけたのかこちらに戻り、渡された服を見てローは思わず眉間にシワを寄せた。
白いレースの何か。
よく見ると刺繍が入った半透明のヴェールと長い靴下と布面積の少ないドレスだった。
まるで結婚式用の花嫁衣装のような。安価な素材だったのでコスチュームプレイ用の衣装だろうか。なんてモンを用意してるんだ。

「特注だぜ。サイズはこっそり測っておいたから感謝しろよ」
「これをおれが着るのか……?」
「ゼハハハハハ!!!そうだ。30億の船長が実は四皇の花嫁だったなんて傑作だろ?」
「……何言ってんだお前……」

ローはますます不快な表情になり、衣装を投げ返した。今まで何度か衣装を強要されたことはあったが、花嫁衣装は男の尊厳をかなり傷つけるようで強く抵抗した。

「流石にこの趣味はついていけねェ。断る」

黒ひげは投げ返された衣装を片手で受け止める。

「誰が逆らってもいいと言った?今日はヤケに反抗的だな。誰かにそそのかされたのかァ?」
「殺すか?不老手術は出来なくなるが」
「そういやァ近くにお前の船があったな」
「ぐッ……」

ハートの海賊団を脅しに出すと大人しくなる。誰かの下につくことや命令されることが大嫌いで嫌な顔をするのが面白い。海賊はそういう奴しかならないので大体はそうだか。

「それに結婚初夜プレイも悪くないと思うぜ?」
「……誰が!いつ!婚約した!!」
「なんでも言うことを聞くって約束だったろ?おれはもっと遊びたかったからやらなかっただけで、今からでも婚約してもいいんだがな」

ローが殺気を込めて睨んだが、黒ひげは全く気にしていなかった。

「隣の部屋で着替えてこい。そこに白いヒールがあるから靴も履き替えろよ」

黒ひげの手からドレスを強引に奪うと、舌打ちしながら物音を立てて部屋を後にする。
最後の抵抗で、できるだけ時間をかけて着替えてやろうと考えた。
屈辱を押し殺しながら衣装を広げる。
渡されたときには気が付かなかったが、ドレスの裾は前方が極端に短くなっていて下着が見えそうだ。いや、見える。半透明だ。

上半身はぴっちりしていて一人ではかなり着づらい。そもそも誰かに着せてもらう前提の衣装だろう。
思った以上に胸元が開いており見下ろすとハートのタトゥーがよく見える。部屋にはハイヒールもあった。ハイヒールを履いて歩くのは苦手だが、プレイはほぼベッドの上だろう。
姿見で自身の姿を確認する。そこには黒髪のスレンダーで下着のような丈の短いドレスを着た花嫁がいて、まるで自分自身ではないような奇妙な感覚だった。

部屋から出るとさぞ馬鹿にされるだろうと覚悟していたが反応は意外なものだった。

「ほお……こりゃなかなか……」

黒ひげはローのウエディングドレス姿をまじまじと見る。
男を忘れまいと女になっても男物を着ている人物が嫌々女物を着させられる背徳感。胸元は大きく開けられていて黒いタトゥーのコントラストが映える。細い腰回りはコルセットでくびれが強調されている。

ヴェールを少しめくって顔を覗いてくるので慌てて後ずさった。腰に手を回すと動揺を隠せないらしく面白いほど体が跳ねた。
そんなローを見て黒ひげはまたニヤニヤ笑った。

「花嫁衣装は思った以上にクるものがあるな……。本当は化粧もさせるべきだったが今は化粧を知らない野郎ばっかりでな。だがお前は見た目は良いからしなくても十分似合ってるぜ」
「お前に褒められるぐらいなら似合ってねェ方がよかったな。さっさとやれ変態野郎」
「ゼハハ……つれねェなァ。どっちが変態なんだか。ベッドでずっと喘ぐのはテメェの方なのによ」
「黙れ」

黒ひげはまた不気味な笑みを浮かべたままローを抱きかかえ、ベッドへ運んだ。
ローのドレス姿を見て黒ひげはにやけながら呟いた。そしておもむろに覆いかぶさる。

「ハートの海賊団から奪ってやったみてェでゾクゾクするなァ」
「奪われてなんかねェよ。勝手に決めつけんな」
「脅迫されて嫌々やってるんだから似たようなモンだろ?囚われの花嫁みたいで興奮するぜ」

そう言いながら黒ひげはローの胸に手を這わせた。
さっきの余裕のある表情から一気に張り詰めた表情に変わる。
ドレス越しに胸を揉みしだきながら首筋に舌を這わせる。そんな黒ひげの行動にいちいち反応してしまう自分の身体が恨めしかった。
ビクビクしてるのが面白いのか、執拗に何度も舐めてくる。
ローは震える唇を噛んで快感を必死に耐えた。

「どうした?声出さねェのか」

黒ひげがにやけながら聞いてくるので、ローは顔をそらしつつ真っ赤にしながら答えた。

「出すわけッ……ねェだろ……」 
「そうか、お前余裕がなくなったら口数が減るもんなァ!!」

そんなローの姿に興奮してきたのか黒ひげの息が荒くなる。生暖かい息が当たって気色が悪い。

「おいトラファルガー、キスするから顔をこっち向けろ」
「……」

無言でゆっくりと顔をこちらに向ける。
顎を動かないよう掴まれ、口づけをするとそのまま舌を出して無理矢理開口させる。
くちゅ……くちゃ……じゅるっ……。
黒ひげの長い舌がローの口内を蹂躙する。舌と舌を絡め合い、歯茎を舐められて唾液を吸われる。
こんな奴とキスなんて人生の汚点だ。早く終われと願いながら目をきつく閉じているが意図を読み取るかのように念入りに責められる。息継をする暇さえ与えられない濃厚な口づけに苦しくなり手足をばたつかせるが無駄な抵抗だった。

「っぅ……!!」

長い接吻が終わりやっと唇が解放させる。お互いの口を繋ぐように銀の糸がひかれプツリと切れた。
ローは息継ぎが苦手なのか肩で息をしている。

「ヒィッ……!?」

休ませるはずもなく胸を揉まれ、耳を舐めてくる。そのたびにビクビクと身体を震わせるローの姿は、まるで生娘のようでとてもかわいらしかった。
耳たぶを甘噛みし舐め回し耳の中を犯す。

「んゥ……はぁ……んんッ」

耳を責められて感じているのか、ローの口から熱い吐息が漏れる。黒ひげは気をよくして執拗に耳を攻め立てる。くちゅくちゃといやらしい音が直接脳に響き渡り頭がおかしくなりそうだった。そして散々嬲られた後に解放されたローの耳には熱が残っている。
胸元の衣装をずらすと、存在感のある白い胸が露わになった。すでに中心部は固くなっているようで、黒ひげは突起を口に含んだ。そしてもう片方の乳首は人差し指で軽く押す。

「っ……あっ……」

胸への愛撫に感じてしまい思わず声が出るが、ローはすぐに唇を噛んだ。声を出すまいとする姿はいつ見ても初々しいと黒ひげは思った。だが声を我慢されればされるほどいじめたくなるものだ。
焦らすかのように乳輪をなぞるように舐め、時折強く吸い上げるとぷっくり立ち上がったそれを舌でころころと転がした。もう片方も指の腹でつまみ上げコリコリした感触を楽しむと目を瞑って仰け反り、

「んん……っう!!……」

と身体をビクつかせている。

しばらく堪能した後、黒ひげの右手は下半身に移動し、ドレスを捲りあげて下着をずらす。 
既に調教済みのため、秘部からは粘度の高い液体がトロトロと溢れていた。 

「嫌がってる割に体は歓迎してるが?」

黒ひげがローの耳元で囁くとローは顔を真っ赤にした。そして悔しそうに唇を噛んで顔を背ける。そんな仕草もかわいいなと思いながら、秘部をなぞり指を一本中に突き入れた。すると中は歓迎するようにきゅうっと締め付けてきたので思わず笑みがこぼれた。指を二本に増やしバラバラに動かしながら徐々に奥へと進めていくと、ある一点で大きく反応したのでそこを重点的に責め立てた。

「あっ……あァっ!やぁっ!!」

ローはビクビクと身体を震わせながら黒ひげの腕にしがみつく。その反応が面白くて指の動きを速めるとさらに大きな声で鳴き、足を大きく伸ばして痙攣した。おそらく達したのだろう。ローはてっきりここで一旦引くと思ったらしく体の力が抜けるが手淫を再開すると、脚を大きくばたつかせた。膝を使って全体重をかけて抑える。30億じゃなかったら潰れてるだろう。

「ひッ!!やだッ!!やめっ……!」
「ここでやめる奴がいるかよ」

涙目になりながら訴える姿がかわいくてもっといじめたくなってしまう。二本の指で中を広げつつ親指でクリトリスを押しつぶすように刺激するとローは腰を浮かせて絶頂した。絶頂を迎えた後も余韻が残っているようで身体を痙攣させている。

「あ……ぁ……」

焦点の合わない目で虚空を見つめているローに黒ひげは舌なめずりをすると、自分のモノを取り出し大きさを確かめるように彼女の腹へ押し付けた。

「ひっ……」

ローが怯えた声を出す。先端は臍の位置よりも上にある。黒ひげのモノは規格外の太さと長さを持っている。毎回入れられる度に裂けるのではないかと思うくらいの質量だ。黒ひげはローの両足を抱え上げ大きく開かせると、自分のモノを彼女の秘部にあてがいゆっくりと貫いた。

「あ"あぁああ"っ……」

メリメリと音が聞こえてきそうなほどの質量がローの中に侵入してくる。
ベッドシーツを掴んで意識を持ってかれないように耐える。
あまりの圧迫感に悲鳴を上げるが黒ひげは容赦なく腰を進める。そして根元まで入りきったところで一旦動きを止めて馴染ませるようにじっとしていた。その間にもローの瞳からはポロポロと涙が溢れている。

「っ……ぬいて……」
「船員がどうなってもいいのか?」
「やだ……」

ローは息も絶え絶えになりながら懇願するが黒ひげは聞き入れる素振りも見せずゆるゆると腰を動かし始めた。

「やだっ、うごか……なぃでっ……」

ローは圧迫感から逃れようと身体を捩るがそれは逆効果だった。動くたびに中が擦れて新たな快感を生み出してしまうのだ。

「あっ、あァっ!やめ……ろ!!」

ローの反応を見て黒ひげはますます興奮したのか激しく動き始めた。パンッパンッと肌同士がぶつかり合う音が響くほど強く打ち付けられる。その度に結合部からはグチュッブチュンと卑猥な水音が漏れた。

「やぁっ!あァっああ"っ!!」

ローは涙を流しながら喘ぐことしかできなかった。黒ひげは彼女の細い腰を掴みさらに深く突き入れると、そのままぐりっと最奥まで押し込んだ。すると子宮口に当たったらしく、ローは大きく目を見開いて身体を仰け反らせた。あまりの衝撃に一瞬意識を失いかけたがすぐに引き戻される。黒ひげはさらに抽挿を繰り返し何度も突き上げた。その度に結合部からは泡立った我慢汁と愛液の混ざりあった液体が流れ出してくる。その滑りを借りてピストン運動を加速させていった。パンッパンッという音が次第に早く激しくなるにつれて二人の限界も近付いていく。

「あっあァっ!またイく……!」

ローが絶頂を迎えそうになった瞬間、黒ひげは自身を引き抜き寸前で止めた。そして再び勢いよく挿入し奥を突くとそのまま射精した。熱い精液が大量に注ぎ込まれる感覚にローも同時に果てる。ドクンドクンと脈打ちながら大量に吐き出される白濁液を全て受け止めると彼女は脱力してベッドに沈み込んだ。

だがこれだけでは終わらなかった。
まだ満足していないのか黒ひげは再び硬さを取り戻しており、体をひっくり返し、今度はバックの体勢で一気に突き入れた。先ほどとは違う角度からの刺激にローは悲鳴のような声を上げる。

「やだぁああ!!もう無理ィィ!!」
「うるせェ!まだイケるだろ!!」

黒ひげはローの両腕を掴んで上体を起こさせると激しく腰を打ち付けた。バックからの体勢なのでいつもより深いところまで侵入してくる感覚がある。

「ほら!これが好きなんだろ?」

ローが悦ぶ一点、最奥を集中的に責め立てると彼女は髪を振り乱しながら首を振った。結合部からは先程出された精液が泡立って漏れ出している。
子宮口をノックされる度に頭の中が真っ白になって何も考えられなくなってしまう。やがて子宮口は開いていき、黒ひげの先端を受け入れた。その瞬間、ローの頭の中で何かが弾ける音がした。

「っ……!?あァぁああ"ッ!!」

今まで感じたことのない強烈な快感にローは目を見開いた。目の前がチカチカして意識が飛びそうになる。だが黒ひげはそれを許さないとばかりにさらに深く押し込んできた。子宮の中まで犯されているような感覚に陥り恐怖すら感じるほどだった。

「あぁああ!!やだぁあ!もう入らないぃいい!!」

涙を流しながら懇願するが聞き入れられず、むしろ激しさを増す一方だった。黒ひげのモノが出入りする度にグポッと音が聞こえてくる気がするほど激しい抽挿が続く。
あまりの質量にお腹が張り裂けそうだと思った瞬間、熱い飛沫が中に出された。
精液の量が多いのか、下腹部が僅かに膨らんでいる。
その熱さにまた軽く達してしまいローは身体を痙攣させる。
黒ひげはしばらく余韻を楽しむかのようにゆるゆると腰を動かしていたがやがて満足したのか自身を引き抜いた。栓を失った秘部からは入り切らなかった白濁液が流れ出しシーツを汚した。
ローはベッドに倒れ込み肩で息をしている。

黒ひげはローの腕を引いて抱き寄せてからキスをすると耳元で囁いた。

「最高の花嫁だなァ……」

そんな戯言を聞きながら、ローの意識は遠のいていった。
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