プレゼント
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ぐずっ……
や、違うよ?
銀さん泣いてないから
涙なんて見せないから
例え愛しの彼女が彼氏の誕生日忘れて、お菓子食いながらテレビ観てたとしてもね
ぐず……
ぽた………
「ちょっ、芽衣ちゃん!?ねぇ今日なんか忘れてないィィ!?」
女々しくも、ソファーに座る彼女の肩を揺さぶり自分に興味を持たせようと試みる
「え、何?銀ちゃん」
クッキーの食べかすを口の周りにいっぱい付けて、銀時の彼女、芽衣は振り向いた
「どんだけクッキーに夢中だよ!!」
今日はもう新八は居ない
神楽と一緒に追い出してやった
だからツッコミは自分でしないと……
ってちげーよ!
ツッコミとかどうでもいんだよ!!
問題はコイツだよ!
なんで彼氏の誕生日にクッキー!?
そしてピン子観てんの!?
もっとやることあんだろうがァァア!!
だいたいマジで忘れてんの?
めちゃめちゃ覚え易い誕生日だよ!?
あ、そうか!
コイツ今日が何日かわかってねーんだな
日勤と夜勤繰り返してたらそりゃ日にちなんてわかんなくなるブゴッッ!?
「銀ちゃん、さっきからうるさいよ」
軽くミゾオチにパンチを食らいうずくまる
「ご、ごめんなさい……」
なんんんっで俺謝ってんのォオ!?
悪いのこの子じゃん!!
絶対そっちじゃん!!
半泣きから今にも本泣きになりそうな彼氏の横を芽衣は立ち上がる
「あ~食べた食べた~」
ガサガサとゴミの後始末をして台所に向かう
ちょっ……まだなんか食う気!?
……もはやこれは彼女ではない
お母さんだ
ついつい食べ過ぎちゃうのよね~とかブッこいて、そのままブクブクブクブク……
「いやァァァァアアアア!!」
恐怖に満ちた叫び……いや、悲鳴が万事屋に響き渡る
「もう銀ちゃんうるさい!なんなのさっきから!?」
ゴトリとテーブルに一升瓶を置くと、芽衣は銀時を睨みつけた
「今度は酒かよォォォオ!」
銀時はもう、白目を剥いて倒れてしまいたかった
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