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無事に万事屋へ帰り着くと、早速銀時の質問責めが始まった
「で……どうだったわけ?なんかあった?」
「はい、これお土産の饅頭」
「って饅頭かよ!!ありきたりじゃねぇか!!」
やっぱり言われて手を引っ込める
「文句言う人は食べなくていいですー。神楽ちゃん達に全部あげちゃいますからー」
「いや食うけどね……って違ぇよ!なんかあったかって聞いてんだろうが!」
はぐらかされないか、と心の中で舌打ちをしながらも答えてやった
「なんかね、高杉来たわ」
「は、はぁ!?高杉が!?何しに!?」
「いや……こっちが知りたいんだけど……んで一緒にお酒飲んだり、川で遊んだり」
「はァァア!?ちょっ、全っ然意味わかんないんだけど!なんでアイツが出てくんの?なんでお前の行き先知ってんの!?」
「あ……今私のこと疑ったでしょ。うっわー、銀時サイテー」
「だだだってよ……!い、いや落ち着け俺!!よしわかった、お前を信じた上で何でも聞くから……ぜ、全部話せよっっ」
「だからぁ~……」
面倒臭さかったけど銀時には全部話した
手を繋いだくだりや抱擁のくだりはかなりご立腹してたみたいだけど
別に高杉とどうこうなりたいと思ったわけじゃないと付け加えても「向こうがそうとは限らねぇ!!」ときつく叱られた
でも私にはなんとなくわかる
高杉にそんなつもりは無かったことが
だって昔からそうだったもの
目が合えばだいたいわかるのよ
片目になった今だって
最後に高杉にお願いした事だけは言わなかった
自分を斬ってだなんてそんな物騒な話、銀時に出来るわけがない
いつか……もしその日が来たら、それは高杉との再会の日という事だ
願わくばその日が訪れないように
最愛の人を失くしたくはないのよ
.
終
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