車の中で
名前変換について
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「もう!なんでそんな乱暴に切っちゃうのよ!」
むっと土方を睨む
「な!……なんっで俺が悪者なんだよっ」
「大人気ないって言ってるだけじゃない!せっかく沖田君とも久しぶりに話せたのに……」
その言葉に動揺する
「……会ったことあったか?」
怪訝そうに眉を顰めた
「前にね一回だけ話しかけられた事あるの『土方さんの彼女ですかぃ?』って……凄いよねぇ沖田君!まだ十代なんでしょ?」
総悟の野郎……俺の知らない所で……
それからベラベラと総悟の話ばっかりしやがるからイラついた
「総悟の話はもういいんだよっ」
怒鳴られビクつく芽衣
「十四郎……?」
なんで総悟の話なんざしなきゃなんねぇんだ
まったく……わかってねぇよお前
少し緊張の残る指で、そのおしゃべりな口をなぞる
「な、何っ」
きっとヤバいのはわかってた
触ったらどうにかなっちまうんじゃないかって
わかってた
ひと月と19日ぶり
それを先に犯したのはお前だからな
「……俺だけで……十分だろ?」
どうして総悟なんかにヤキモチ妬かなきゃなんねぇんだと納得いかなかったが、もう止まらない
その色気を帯びた眼差しに芽衣の呼吸は止まりかける
「ん……まぁ……」
唇の手がそのまま頬に流れて顔を覆われ
「……いいか……?」
「……うんっ……」
運転席から身を乗り出して、芽衣を『ひ~じ~か~た~!エロ』ガガガッッ
俊敏に無線を切る
「…………悟の野郎っ……」
一言呟いて、その体勢にはいる
「沖田君、なん「喋んな」
そう遮って更に身体を寄せた
体重をかけてきた土方に身体がぶれて、芽衣の後頭部が窓を鳴らした
「あて……」
「わ、悪ぃっ……」
慌てて謝る十四郎はやっぱり可愛い
「んーん、大丈夫だよ」
軽く微笑んで唇を押し付けた
「ん……芽衣……」
煙草の味がしてちょっと苦いけど
愛しい味に酔いしれる
荒くなる吐息に紅潮する頬
自然とソレは激しくなった
「ん……ねぇっ、十四郎っ……」
「…ちゅ……ん……なん、だ……?」
久しぶりの感覚を味わう様はいつも以上に荒々しい
「私……十四郎に……会いたかったよ……」
感情なのか行為なのか
涙が溢れそうになるのを必死に堪える
「……馬鹿野郎……俺もだ……」
火を消して
会えなかった時間を取り戻すかの様に
指を絡め
舌を絡め
窓硝子は曇っていく
ガガッ
『土方さん、いい加減帰りやしょうぜ?さすがにこれ以上は――……―…‥』
応答出来ない土方十四郎
終
おまけ→