車の中で
名前変換について
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
真選組の仕事のひとつ
お決まりの巡回
今日は意図的に一人で乗車
人気の無いところでパトカーを停めた
ガチャリと人が乗ってくる
「久しぶり十四郎」
「……あぁ」
約一ヶ月半ぶりに十四郎に会えた
真選組副長の十四郎はすごく忙しい
一応彼女やってる私でさえ中々会うことは出来ない
久しぶりのデート
といっても職務ほったらかして何やってんだ状態
何処へ行けるわけもなく、二人の時間を満喫する
「ねぇ、これ使って大丈夫なの?」
これとはもちろんパトカーの事で
「ん?あぁ……多少ならいーんじゃねぇか?」
微かに笑って煙草に火を付けた
いつぶりか
鼻をくすぐるこの香り
「なんだか懐かしいな、その匂い」
私は煙草は吸わないけど、十四郎のなら許せる
だってすごく似合うから
「懐かしい?」
そう言ってふぅっと煙を吹きかけてきた
「ちょっ!煙たいのは煙たいんだからやめてよぉ!」
手で煙を散らしながらも、表情は緩む
「好きなんじゃねぇのか?」
「煙草は好きじゃないよ!」
好きなのは十四郎だよ
ふんと鼻で笑って続けた
「そういやお前の声も……久しぶりに聞くな」
「そ、だね……」
そうだよ、十四郎
仕事にかまけて電話すらしてくれなかったじゃない
「十四郎の声も久しぶり……」
そう思ったら急に堪らなくなって、指で十四郎の唇に触れてみた
「な、何っ……」
「だって……触りたくなっちゃったんだもん……」
トクン……
お互いの心臓が高鳴るのを感じる
若い恋人同士でもあるまいし、今更何をときめくのか
「芽衣――『土方さーん。パトカー私用に使うなんざ、いい度胸してやすね』
絶妙なタイミングで無線がはいった
.