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翌日、屯所の廊下で大欠伸をかます土方十四郎
「アレ?土方さん寝不足ですかィ?目の下にクマが」
通りかかった沖田が肩を並べて上司に問う
「ん?あ、あぁ……始末書……整理してたんだよ……」
「芽衣ん家の前でですかィ?」
ゆっくり沖田を振り返り、どろりと冷や汗が流れた
「昨日の夜、本当は芽衣ん家に行く予定だったんですけどね、行ってみたら家の前にパトカーは停まってるわ誰かさんは煙草吸ってるわで行けなかったんですよねィ。あ、土方さんは外で始末書書く派だったんですねィ」
「そそそそーなんだよ総悟!!最近めっきりあったかくなってきたからな、たまには外でってのもアリだと思っ「ナシでしょ、土方さん」
冷たい視線が突き刺さる
「あんな所で何してやしたんですか?まさか芽衣の家に用事でもあったんですかィ?」
「いやっ……用事……っじゃない!!たまたまだろたまたま!外で煙草吸いたくなっただけで……芽衣の家とか……んなもん知るか!!」
「へ~……たまたまですか、ならよかった」
足を止めた土方を気にもせずに歩き進める沖田
後ろの上司の表情は見えない
「……総悟……『ならよかった』って……どういう意味だ?」
「……そのまんまの意味ですが」
問われて振り返った瞳は敵意むき出しで
土方はゴクリと唾を飲み込んだ
「用事があって芽衣を訪ねたってんなら、土方さんは芽衣の家に上がる予定だったって事ですよねィ?……そんなの許せるわけないじゃないですかィ。言いましたよね?芽衣は俺の玩具だって……勝手に自分の領域侵されると気分が悪いんでィ」
「総悟……おまっ……」
口元とは裏腹に笑っていない目を見つめると全てを察した
「駄目ですぜ?土方さん。人のモンに手ェ出しちゃあ……泥棒っていうんですよ、そういうの」
「手ェって……お前……本気なのか?」
「本気も何も土方さんには関係ないじゃないですか、芽衣はただの部下なんですよねィ?」
心を射抜くような沖田の鋭い視線に、たまらず目線をそらしてしまった
その行為がどういう意味か、二人同時に理解する
もうごまかしは利かないと土方は顔を上げた
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