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歩いて5分
勤める真選組までにかかる移動時間
他の隊士たちは皆屯所で生活をしているが、芽衣はもともと近場に住んでいたし、何しろ屯所内はむさ苦しいので通う事を希望した
「おはようございます!沖田隊長!」
屯所に着くや自分が所属する一番隊の長と遭遇
「おうって……お前遅刻じゃねェか……ま、俺も今起きたばっかりだけど。沖田だけに」
「おぉ!!隊長今日も冴えてます!絶好調でゴスッ!!
不意に殴られた脳天を抱えてうずくまる
ひらりとかわした沖田を涙目で追うと、その視界にもう一人入って来た
「堂々と重役出勤たぁ、偉くなったもんだなぁ芽衣」
片方の口角を引き攣らせ、まるで笑っているかの様な口元だが目は笑っていない男
「ふ、副長!おはようございます!!」
慌てて姿勢を正して敬礼ポーズ
それでも時既に遅し
フィルターを噛み締め、御立腹な土方が目の前にいた
「お前も女だからって隊士なら隊士らしく、士道不覚悟で腹でも斬っとくか?あぁ!?テメェ仕事ナメてんじゃねぇぞ!たかが遅刻だろうとな、規律を守れねぇ奴ぁ切腹だァァァ!!」
朝っぱらから刀を抜いて天にかざすその姿に、小さく悲鳴をあげて沖田の背に隠れた芽衣
「隊長っ……!!」
「まぁ任せとけって」
さっと一歩前に出て、今にも斬りつけんばかりの土方を諭した
「まぁまぁ土方さん、こんな朝からそんないきり立たなくてもいいじゃないですか。俺と違って芽衣は常習犯じゃありやせんぜ、許してやってくれませんかねィ?」
「何サラっと自分のコト常習犯とか言ってんの!?手本の立場だろうがテメェは!!」
今度は沖田に突っ掛かって声を荒げる
いつもに増してやたら煩い土方に幾分か疑問を持った
「土方さんどうかしやしたか?あ……もしかしてアレの日ですかィ?」
「た、隊長……アレってなんですか?」
「あぁ?アレっていやぁアレだろ……ほら……ゴニョゴニョ……」
「成る程!私とした事が気付きませんでした!羽つき、夜用、超薄型タイプと各種取り揃えて常備しております!必要の際はお気軽に声をかけ「誰が使うか誰がァァァァ!!!」
顔を真っ赤にしながらもやはりと怒りの矛先を芽衣に移すと、再度ゴツンと鉄拳を食らわせた
「総悟!テメェはさっさと持ち場につけ!コイツは俺がみっちり説教してやる!預かるからな!!」
「え〜……そいつは俺の大事な玩具なんでさァ……さっさと返して下せェよ?」
渋々その場を後にする沖田を不安な表情で見送ると、残されたのは鬼と芽衣だけになった
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