隠し事
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「今日も快晴で清々しいお妙さん日和だな!なぁトシ!!」
「そんな日和、聞いた事ねぇけどな」
朝から元気な近藤さんは、相も変わらず意味不明な事を言っている
多少酒臭いものの、それ以上に俺を不快にしたのは女の匂いだった
化粧や香水の鼻をつく匂い
何処で何をしていたのか丸わかりの残り香
「……近藤さん、一体いつ帰ってきたんだ……?」
「んん?なんだトシ、俺の身体でも心配してくれてんのか?大丈夫だ、まだまだ若いモンには負けん!!それにィ、お妙さんが居る所にはこの近藤勲、いつ何時でも駆け付けたくなっちゃうの!!」
完全に答えになってないものの、きっと閉店まで粘ったんだろうと落胆の煙を吐き出した
「もういい加減あの女を追うのはやめたらどうだ?仮にも近藤さんは局長の身分……隊士達に示しがつかねぇだろ」
「何言ってんだトシ!愛しい人を常に見張ってる俺の何処が示しがつかねぇってんだ!!立派な護衛だよ!職務だよ!!」
「そう思ってるのは近藤さんだけだろ……」
何を言っても、どう言っても聞く耳を持たない
恋は盲目
そんな言葉で済む話なんだろうか
また今夜も出掛けるのかと思うと、気が重くなった
―――なんて事はまだいい方だったんだ
それから程なくして、俺は地獄を知る
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