寝不足
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「あ、悪ぃ。俺の足冷たかったか?」
「ちょっ……冷た過ぎますよ!なんですか、土方さんは冷え症ですか?」
いやいやいやいやいやいや
おかしいだろ
足が触れ合うとか
「……土方さん?ちょっと一回、少しだけこの手よけてくれません?」
「ん?あぁ……ほら」
目を覆っていた手がなくなると、恐る恐る瞼を開く
いつもの天井が見えたが、いつの間にか薄明かりの部屋
そしてゆっくり左を振り向くと見知った着流しが目の前にあった
「ぎゃァァァァ!!!何してるんですか土方さんんん!!何処入ってんですかァァァ!?」
とっさにその場を出ようとするも、布団の下で土方の腕が芽衣の胴に回っている
お腹が苦しくなるだけで脱出は出来ない
「何って……添い寝じゃねか。ガキとかよくやってもらってんだろ?」
「土方さん!いや副長!!貴方は馬鹿ですか!?馬鹿ですよね!!私は子供じゃないしっ……む、むしろ大人であってその大人の男女がこうして一組の布団に一緒に入るというのは……だだだ大問題ですよ!!!」
近くで叫ばれて、耳に響くと嫌な顔を見せる土方
お返しに耳元で言ってやる
「任意だと問題ねぇだろう」
顔を真っ赤にして
「許可した覚えはありませんん!!」
なんとか反転して視界から外した
いつもクールで真面目な土方さん
そんな人が何をやるのかと思えばこの有様だ
完全にからかわれてる
からかわれてるのはわかったけど、こんな密着度冗談では済まされない
なんとか逃げ出せるいい策はないかと考えるも、背後からの力に思考能力は皆無だった
「なんでそっち向くんだ?話しづれぇだろ」
「む、向かい合った方が話しづらいに決まってます!って寝させてくれるんですよね?……というか土方さん、手を離してもらえませんか?」
「え、ヤダ」
背中から抱き抱えられてる状態でもう動けない
鬼の副長ならぬ、ただの鬼に完全に囚れていた
「こっち向けって」
「いいい嫌です!!このまま寝ます!!」
出来るわけがないがそう言うしかない
それでなんとか乗り切ろう
「しゃーねぇな……」
小さく言うとかろうじて触れていただけだった足を絡めてきた
「ああああああ!!!向きます!向きますから足はやめて下さい!!お願いします!!!」
わかればいいんだよと、機嫌を良くした土方
再度反転してようやく体勢が整った
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