寝不足
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確かに私は言った
「最近寝不足で身体がダルいんです。ちっとも寝付けなくて……病院で睡眠薬でも処方してもらおうかな」
それを聞いた上司の土方さんはこう言った
「あぁ?睡眠薬だぁ?んな危ねぇもん飲む前にやれる事やりやがれ」
えーと……医者から処方されるんで危なくはないんですが……いや、飲み方を間違えれば危ないけども
というかやれる事ってなんだろう?
「ゆっくり風呂に入るとか普段読まない本を読んでみるとかだな……」
成る程成る程
「スイマセン……思いつく事は手当たり次第やってみたんですが、特に効果はありませんでした」
「先に言え馬鹿!じゃあな……」
少し考えると土方さんは口を開いた
「そんなに寝たかったら……もうアレしかねぇよ」
「アレ……ですか?なんですか土方さん。教えて下さい」
なんだか口元が笑っている
「あー……じゃあ今晩部屋で待ってろ」
「……なんか物凄く不安ですが……待ってます」
そう私が返事をすると、やっぱり笑っているような気がした
まるで沖田隊長みたいな不吉な笑み
何かやらかす前兆の笑い
そんな気がしてならない
そして日付が代わった頃、土方さんは私の部屋を訪ねてきた
「どうだ?少しは眠いか?」
出したお茶に口をつけて尋ねられる
「土方さんが来るとわかってるのに眠れるわけないじゃないですか」
自分も喉を潤して本題に入る
「早速ですが土方さん、一体どうすれば眠れるんでしょうか?」
「あぁ……まず布団敷けや。それがねぇと始まらねぇ」
軽く急かされていつも自分が使っている布団を引っ張り出してくる
上司に見られながら布団を敷くというのも何やら滑稽だ
「敷きましたが……」
「じゃあとりあえず横になれ」
はぁ……とやはり見られながらのベッドインならぬ布団インは恥ずかしかった
「ほら目ぇ瞑って……身体をリラックスさせろ……」
戸惑いながら、まさか土方さんは催眠術でもかける気なのかと不安に襲われる
「土方さ「目ぇ開けんな、これからだ」
大袈裟に瞼を手の平で覆われて倒された
もはや睡魔のカケラもない
「…………土方さん、何しようとしてるんで……」
その時ふわっと胸に掛かる布団が軽くなった
せっかく温まった布団の中に外気が入ってくる
そして
「冷たっ……!?」
自分の足に何かが当たった
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