横恋慕
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久しぶりに江戸の町を歩いた
坂田銀時や桂小太郎が住むこの町
護るモノなど無いこのマチ
用件も済ませたし、こんなところにいる意味はない
キセルをふかしながらぐるりと見納めに辺りを見回すと、一人の女に目が留まった
女は横の男に腰を抱かれ、俺とすれ違った
特に目が合ったわけでもない
飛び抜けて美人というわけでもない
「芽衣」
聞こえてきたのはその名前だけ
それでもその日から女の顔が頭から離れなくなった
一目惚れを自覚するのに、そう時間はかからなかった
気付けば女の事を考え、江戸まで繰り出そうとする始末
艦は万斎に任せて女に会いに行こうと決めたが、その前にすることがある
想像するのは簡単だ
女は傷付くだろうし悲しむだろう
が
そんなもの一時だ
俺が面倒をみてやればいいだけの話
二度と思い出さない様に
そう、男を斬ったのは
俺だ
.
終
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