横恋慕
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「俺の艦に乗らねぇか?」
唐突過ぎて返事に詰まった
「は……?フネって……お兄さん、そんななりして漁師なの?」
「お望みとありゃあ、なんでも釣り上げるぜ?」
クックと喉を鳴らして酒を流し込む
いきなり何を言い出すのか、隣に座る妖しい雰囲気の男に初めて警戒心を持つ
「そんな男の事なんざ考える暇がねぇくらい楽しませてやるぜ?」
きっとこの人なりの慰め方なのだろう、そう思い直して話を合わせにいく
「あら……最近の漁師さんて船旅にも招待してくれるの?……そういえば……最後に旅行したのっていつだっけ……」
本当に思い出そうとしたら案の定、彼が頭をよぎった
彼は中々の仕切屋で、旅行をする時はいつも自分をエスコートしてくれていた
性格なのだろうが、事前にプランを納得いくまで練り上げ、細かい事にも気を配れる真面目で優しい彼だった
そんな彼が急にいなくなるだなんて――
自然と話を結び付けてしまい上の空になる
「おい……男の事考えてるな?」
低いその声にハッと我に返り
「っと、ごめんごめん!えっとなんのは「それが最後だ」
遮られたのと同時に後頭部を鷲掴みにされた
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