色に染まれ/1部all
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《……それで、その時のレノックスが嫁の話ばっかで思わず寝ちまってさぁ。お前からそういう話は聞いたことねえけど、興味とかねーのかよ。オプティマスはよ》
《うむ。今はディセプティコンを打ちのめすことが先決だからな。戦いが終わったらそういうことを考える余裕も出てくるだろうが……相手もいないだろう》
《あーじゃあさ、もし、もしだぞ?戦いが終わって、トランスフォーマーじゃなくてこの地球の生命体とイイ仲になるとしたら、どんな奴がいい?》
《? ジャズが言う地球の生命体とは、人間のことでいいんだな?人間の生態は我らとかけ離れているから、一概に好みなどと……》
《まあまあ。別になんでもいいからさ、テキトーに教えてくれよ。可愛いとかキレイとか。なんかそういう雰囲気とかさあ、…あるじゃん?》
《うーん。難しいな……あ》
《おっなんだなんだ》
《朗らかで、金属生命体に理解があって、仲介者の様になってくれる存在……は、ダメなようだなその顔だと》
《ああ。だってよおそれじゃあ
《……あ》
《今度こそマトモなの頼むわ》
《お前の言う"イイ仲"かはわからんが、クインのような女性は好ましい。私たちを見下さず、かといって
《そういう事じゃねーんだけどな……》
《なんだ、やっぱりダメなのか》
《いや、もうそれでいいや。あ、でもひとつだけ聞いていいか?》
《内容による》
《そうだなあ、直接は嫌だってあいつに言われてるからなあ》
《あいつ?》
《やべっ。ンン!……戦友は、恋人になりうるか?》
《……なるほど?》
《あんま分かってなさそうなんだよな》
《ウーマンサイバトロンの仲間がいたことはあったが……うーん。そこまで考えたことが無かったからな……相手によりけりかもしれん。皆の士気が下がらないような関係を築けるなら、問題ないと思うが》
《わかったぜ。さんきゅな》
ギガガガゴ……ブーン……
《……どこへ行くのだろうか……尾けてみるか》
ギンガキンゴゴゴ……ブーン……
◇◇◇
《……でさ、かくかくしかじかな訳よ》
「えっ!そんなこと言ってたの!嬉しいけど、やっぱり道のりは長そうだね……」
《安心しろって!完全に恋愛対象外って言ってるんじゃないんだからさ!》
《あれは、クインか……?》
「うう、心強い味方がいてくれてよかったよ……本当にありがとうジャズ」
《構いやしねえよ!ダチの頼みだからな〜。で、次はどんな作戦で行く?》
「"オプティマス大好き作戦"はこれより第2フェーズに入るわ!つまり……"好きになってもらうために2人きりの時間を作る"、よ!」
《な、なに?!》
「ん?今何か言った?」
《いんや?……気のせいじゃね?》
「そう?なんか……オプティマスみたいな声だったような」
《いやいや、1番聞かれたらまずいやつじゃねーか!心配しすぎだって》
「うーん……そうよね、じゃあまずジャズにはね……」
(これ以上聞いては彼女に悪いな……。しかし、彼女が私を?
……なんだ、彼女との出来事を思い出すと、スパークがおかしくなっていくような……いや、まさか。…………まさかな)
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fin.君色に染まる