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《なるほどなー。勝負を挑んだ無謀さはすごいけど、相手は俺らのリーダーだからな〜。でも、オプティマスもやり過ぎだぜ》
《本当にすまない……キミの動きが非常に良くてな》
《恐縮です》
結論、私はラチェットのラボで治療台の上に横たわらせられていた。
師匠とオプティマスは私が改造されないよう見張っててくれるらしい。事情を話し合いながらも、2人の視線は私の足を直すラチェットから離れていなかった。非常にありがたい。
オプティマスとの戦いでは、師匠とのシミュレーションを元に右腕のレッカーを掴まれたり利用されたりしないように立ち回った。
彼も私のように巨体だし、動きが鈍くあっても良さそうなのに、そこは流石プライムと言ったところで。
必死に彼の動きについて行こうとする私は簡単に圧倒されてしまった。
悔しくて、なんとか彼の肩に一発蹴りをいれた事がオプティマスのやる気スイッチを押す原因になってしまったようで、
《スクラップにしてやる!!》と、
テンションの上がってしまったオプティマスのエナジーソードで両足を切り落とされてしまったのだ。
それを発見したのが洗車と夜遊びから帰ってきた師匠で、今に至るという訳だ。
ここに来るまで師匠がおんぶをしてくれたのだけど、後ろをついてきていたオプティマスを叱る師匠は、鬼の形相で、弟子である私でもあんな怒りぶりをするだなんて知らなかった。
《ったく、手応え感じたからって味方にここまでするかー? フツウ》
《う、申し訳ない………》
《オプティマス、ジャパニーズ土下座なんてしなくていいです。膝を折らないで。私もいい戦闘データを取らせて貰えたので、本望です》
《だけど!》
《師匠。心配してくれてありがとうございます》
《……次は俺がお前の足を無くすからな、オプティマス》
腕を組んでそう言った師匠の声には、もう怒りが滲んでいなかった。
申し訳なさそうな顔をしていたオプティマスも、どこか安心したようだ。
尊敬する師匠と司令官の仲違いを防げて、私も満足だ。
《心に留めておこう》
《さあ終わったぞ。運動回路を起動して動かしてみろ》
ラチェットの言われた通りに足を動かすと、元通り立ったり座ったりできるようになっていた。またおかしくなったら微調整するからと言われ頷いた。
《綺麗に切られてたから直せたが、仮にメガトロンの武器でやられたら戻せなかったかもな。それもデータに入れとけ》
《はいラチェット。ありがとうございました》
咄嗟に言われたため、それは補助メモリーサーキットに保存しておいた。
自分も診てもらうというオプティマスを置いて、私と師匠は格納庫へ戻る道を歩き出す。肩を抑えていた司令官に、心の中で謝った。本当は直接謝りたかったけど、師匠に腕を掴まれて引っ張られてしまったので諦めた。