ニオイセンサー/Ratchet
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実を言うと、私は命を救われたその日から、ラチェットに恋をしていた。
彼を助けたいという気持ちも本当だし、相手は機械生命体だし。
どうこうなるとは思えないから、傍に居たいという願い以上は望んでいなかった。
……だけど、こうした不意の近距離でドキドキしないなんてことはありえなかった。
心臓が止まる思いだった。
離れていく彼の体が恋しいな。だなんて。
甘い考えを持っていたのも数秒間だけだった。
《うーむ。クイン、君から血の匂いがするのだが、怪我でもしているのか? あ、いや……このホルモンレベル、月経か。体調は大丈夫なのか?》
「はっ、?」
振り返って見た彼の顔のパーツは、至って真面目な時の配列で言葉通りの気持ちしかないことが分かる。セクハラの自覚は皆無なのだ。
「な、……な、」
《ん?》
「なんてことするんですか〜ッッ!!!!??」
気づけば彼の足を殴って走り去っていた。
「もう二度と私にニオイセンサーを使わないでください!ラチェットのバカ!変態軍医!!」
ただでさえデリケートな現象なのに、それを好きな人に言われるという羞恥に耐えられなくなり、捨て台詞を吐いて逃げ出した。
そこからかれこれ4日程会話していない。
ラチェットには話しかけられるけれど、あんなことの後で普通に接することなんかできなくて今に至っている。
せめて、月経が終わるまで関わることがないと良いのだけれど。
彼を助けたいという気持ちも本当だし、相手は機械生命体だし。
どうこうなるとは思えないから、傍に居たいという願い以上は望んでいなかった。
……だけど、こうした不意の近距離でドキドキしないなんてことはありえなかった。
心臓が止まる思いだった。
離れていく彼の体が恋しいな。だなんて。
甘い考えを持っていたのも数秒間だけだった。
《うーむ。クイン、君から血の匂いがするのだが、怪我でもしているのか? あ、いや……このホルモンレベル、月経か。体調は大丈夫なのか?》
「はっ、?」
振り返って見た彼の顔のパーツは、至って真面目な時の配列で言葉通りの気持ちしかないことが分かる。セクハラの自覚は皆無なのだ。
「な、……な、」
《ん?》
「なんてことするんですか〜ッッ!!!!??」
気づけば彼の足を殴って走り去っていた。
「もう二度と私にニオイセンサーを使わないでください!ラチェットのバカ!変態軍医!!」
ただでさえデリケートな現象なのに、それを好きな人に言われるという羞恥に耐えられなくなり、捨て台詞を吐いて逃げ出した。
そこからかれこれ4日程会話していない。
ラチェットには話しかけられるけれど、あんなことの後で普通に接することなんかできなくて今に至っている。
せめて、月経が終わるまで関わることがないと良いのだけれど。