ニオイセンサー/Ratchet
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〈―数日前―〉
「ラチェット、ここはこうですか」
《……いや、それだと運動回路に後遺症が残る。そこの配線はクランプして、こっちは結紮 だな。やってみろ》
「はい」
この時私は、トランスフォーマーの肘から下を模した前腕のみのパーツで"腕を粉砕された際の配線と外装のリペア"の練習をしていた。
人間用の鉗子やメスでは当然手術は行えないので、ウォーターポンププライヤで青い配線をクランプし、切除する赤い配線は極細のステンレスワイヤーで結紮 を行った。
赤い線を切除し終わり、後は組み立てだけだ。
…と、汗を拭って意気込んだ時、どこの位置かわからないボルトを見つけてしまったのである。
自分と違って患者 のジャズを相手にしているラチェットを邪魔したくなくて、必死に調べたが全くわからず、ついにギブアップした。
幸い、ジャズが大きい悲鳴をあげたため《ひと休みするか》とラチェットが言っているところだった。オォウ……ジャァズ……。
事情を説明すると、ラチェットが傍に来て説明を始めてくれる。
《どれどれ……。M30か。それならここのだな》
「ここですか?」
ラチェットの指は太く、自分の顔の直径くらいはあるんじゃないかというサイズ感だ。
その為、指をさされてもその範囲内にはボルトがない穴がたくさんあった。
1番それっぽい穴で試してみたが、違うみたいだ。
《見てられん。》
虱潰しに試していると、痺れを切らしたラチェットがそう言って後ろから抱きつくように移動した。体格差が凄いため、彼は膝を着いて背中をだいぶ曲げてくれていた。
《いいか、……ここだ》
1番持ちやすいらしい大きなレンチで場所を教えてもらい、「はぃ……」という情けない声を上げて手を動かした。
「ラチェット、ここはこうですか」
《……いや、それだと運動回路に後遺症が残る。そこの配線はクランプして、こっちは
「はい」
この時私は、トランスフォーマーの肘から下を模した前腕のみのパーツで"腕を粉砕された際の配線と外装のリペア"の練習をしていた。
人間用の鉗子やメスでは当然手術は行えないので、ウォーターポンププライヤで青い配線をクランプし、切除する赤い配線は極細のステンレスワイヤーで
赤い線を切除し終わり、後は組み立てだけだ。
…と、汗を拭って意気込んだ時、どこの位置かわからないボルトを見つけてしまったのである。
自分と違って
幸い、ジャズが大きい悲鳴をあげたため《ひと休みするか》とラチェットが言っているところだった。オォウ……ジャァズ……。
事情を説明すると、ラチェットが傍に来て説明を始めてくれる。
《どれどれ……。M30か。それならここのだな》
「ここですか?」
ラチェットの指は太く、自分の顔の直径くらいはあるんじゃないかというサイズ感だ。
その為、指をさされてもその範囲内にはボルトがない穴がたくさんあった。
1番それっぽい穴で試してみたが、違うみたいだ。
《見てられん。》
虱潰しに試していると、痺れを切らしたラチェットがそう言って後ろから抱きつくように移動した。体格差が凄いため、彼は膝を着いて背中をだいぶ曲げてくれていた。
《いいか、……ここだ》
1番持ちやすいらしい大きなレンチで場所を教えてもらい、「はぃ……」という情けない声を上げて手を動かした。