Gパニック!/1部all
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1発の銃声が開戦の合図だった。
格納庫の天井はオートボット達の為に高く作られていた。その為、銃声がよく響く。
スローモーションみたいだ。
目の前の全て…そう。
私に驚いて、《ギューン》と叫ぶバンブルビーの声でさえもいつもより低音で、ゆっくりと再生されている錯覚に陥る。
ごめんね、ビー。今はあなたを気遣う余裕すらないの。
さっきまで"ヤツ"が居たはずのコンクリートの地面。
そこには私が放った弾痕が1発分。
ハンドガンのスライドが下がり、空の薬莢がゆっくりと排莢され、新たな弾が装填される。
弾き出された薬莢が落ち切る前に"ヤツ"は動いた。
目にも止まらぬ早さ…まるでジャパニーズニンジャのように私の方へ迫るそいつ…"G"から逃れるため、先程まで座っていたコンテナを足場に飛び上がり、宙返りする。
軍靴が地面に接地し、シュタッと軽い音をたてて着陸。
同時にスローモーションだった周囲のスピードも標準速度に戻っていった。
すかさずそばに居たジャズを盾にして隠れる。突然のことに戸惑っているようだったが、私のタダならぬ形相を見て納得してくれたのか、私を背に庇うように立ってくれた。
どくどくと全身の血が循環している。
そうして、遅れて恐怖がやってきた。
「ハァ…………
スゥッ……………………」
《? クイン?》
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