私を月へつれてって/*Jazz
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自分を含めたトランスフォーマーたちが改造を行い、ヒューマンモードで生活するようになったのは半年ほど前からだ。
ディセプティコンとオートボットが和平協定を結んで、俺たちは争うことをやめた。
しかし既に帰る故郷も無くなっていたことから、オプティマスとメガトロンが決断を下したのだ。
地球で人間と共存し、機械生命体も人間も笑い合える、豊かな生活を送っていこう、と。
その足がかりとして、俺たちは姿を変えた。
ビーグルモードならまだしも、ロボットモードのままでは、人間の生活に支障をきたすからだった。
どうにか極力、人間と同じ生活を送れるようになれないか?という無理難題には、我らの軍医が応えてくれた。
温かい血が流れる人間と違って、俺たちの中身は機械のままだったが、新たに組み込まれた体温調節機能で、いわゆる"人肌"という温度を再現してしまえば、本物と見分けがつかないくらいだった。
人間の姿や生態に、最初は誰もが戸惑ったが、今は何とかやれている。
それもこれも、理解ある人間たち__特に、共に戦ってくれていた存在のおかげだなーという気持ちは、半年前からずっと変わらない。
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