XXX /Optimus
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《クイン、何を読んでいるんだ?》
「オプティマス」
お気に入りのハンモックに横たわり、ベランダで日向ぼっこをしながらお気にの小説を読んでいると、顔に影が落ちた。
NESTの一員として忙しい彼がのんびりした口調で話すから、今日は平和な日なんだなと理解した。
「SF小説。大量生産されたロボットが人間に反乱する話」
《……》
「冗談!!サプラーイズ! ロボットの恋人がいるのに、そんな本読むわけないじゃない。ただの恋愛小説よ」
《それを聞いて安心したよ。》
こんなふうに冗談を言って笑い合えるのも、恋人ならではだよね。
オプティマスは、金属生命体の表情は分かりづらいだろうって言うけど、今みたいに目を細めて笑っちゃってるのを表現出来てるあたり、そうは思わない。
きっと自覚がないんだろう。
言ったら、笑うのを我慢とかされそうなので指摘はしないけど。
サイドテーブルに本を置いて、オプティマスの側へ行く。
手が届く距離に彼の顔があるのがすごく嬉しい。オートボットで一番長身の彼に、地上からではこうすることが出来ないし。
自分の家が三階建ての一軒家だったことをこれ程までに良かったと思うことは、きっと後にも先にもこの時だけだろう。
まさか、26フィート差もあるボーイフレンドが出来るだなんて想像できないじゃない。
顔が近づくと、嬉しいと思うことは一つだけじゃない。
「ねえ、顔に傷あるよ?ここ」
《ああ、昨日の戦闘で付いた傷だろう。気付かなかったよ》
「あと、ちょっと元気ないでしょ」
《………君には敵わないな》
また目を細めた。でも、これはちょっと困ったような、嬉しそうな笑顔である。
彼の様子が気になるのは彼女として当然だし、気付けた時は何とかしてあげたいとも思う。
なにかいい方法はないかな?
うーんと唸って、私は名案を思いついた。