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ヒロインに憧れてるけど目立つのは嫌い【HQ】
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全ての食器を洗い終わって乾燥機に入れた後、台拭きで食卓を綺麗に吹き上げる。
5校参加というだけあって、テーブルの数も多いし結構時間を使ってしまった。
今頃選手達は暑い体育館の中でローテンションを回しながらゲームという名の練習試合をしてるんだろうなあ
とか考えながら、台拭きから箒に持ち替える。
床を見たら食べかすとか落ちてたし、ホコリすら見えたから…
すごく汚れてたり、ホコリとか見ると、無性に掃除したくなるのは私だけだろうか。
ご飯食べてる時、そういうのが目に入ると嫌だから隅から隅まで掃く
そのお陰か、食堂はぴかぴかだ。
時間はかかったけど、達成感に満ち溢れた。
でもこれが終わったからと言って、マネージャーは休む暇なんてない
これはただ、一段落ついただけ。
まだまだする事がある
1度マネージャー専用の部屋に戻り、鞄の中からメモ帳とシャーペンを取り出して今日の夕食に必要な材料を書いていく。
夕食はやっぱりカレーがいいよなあ。
簡単だし、何より人数が多いから楽だし
白紙だったメモ帳はどんどん文字で埋まっていく。
これを書き終わったら、武田先生に伝えて買い出しに行く
その前に、清水さん達にも何か必要な物がないか聞かないといけないな
時間も時間だし、早くしないと予定通りにまわせなくなっちゃう
はぁ、と溜息が出そうになるのを抑えつつ体育館に向かった。
***
着いてまず、清水さんを探す。
清水さんの方がいろいろと聞きやすいから…
あまり目立たないように端で清水さんを探すも見当たらない
白福さんや雀田さん、谷地さんもいないしドリンクの補充に行ったのかもしれないな
由佳は午前の事を思ったよりも気にしていたのか、しっかり先に作ってたみたいだ
居ないなら武田先生の所に言って先に伝えとこうかな
「危ない!」
『…!?』
その声と共に、私の目の前で壁にリバウンドするバレーボール
本当に危ない、顔面するするで壁にぶち当たった。
リバウンドしてあの威力
直接当たってたら、鼻血だけじゃ済まなかったかも…。
急過ぎて声すら出なかった。
リエーフ「そこの人、大丈夫ですか!」
『は、はい…大丈夫です!』
私側にいた背の高い猫目
確か、音駒のメンバーで灰羽リエーフって名前だったと思う
心配してくれるのは有難いんだけど、私目線では巨人にしか見えないからこれ以上近付くのはやめて頂きたい。
少し屈んで上から見られると余計に怖い。
夜久「リエーフ、怖がってるだろ!離れてやれ!」
リエーフ「え?そうなんですか」
夜久さんのその声に不思議そうな顔をしてまた覗き込んで来る
やめて、今この状況凄い目立ってるだろうし足が震えるから
近くで見ると全然迫力違う
伸びてきた手が視界に入る
潰される…
目をギュッと固く瞑るとポンッと頭に載せられる大きな手
思ってもない動作にびっくりする
黒尾「戯れはそこまで。リエーフ早く持ち場に戻んねぇと後々キツくなんぞー」
リエーフ「なっ!それは嫌です!」
頭に乗せられていたのは黒尾さんの大きな手だった。
自然に助けてくれたんだろうな
コートに戻っていく黒尾さんの背中を見ながら心の中で感謝した。
***
及川「俺のお陰でいい感じになってんのちょー、ムカつく。」
岩泉「練習とは言え試合中に余計な事してんじゃねえよ!!狙うなら中を狙え!アウトじゃねぇか!」