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ヒロインに憧れてるけど目立つのは嫌い【HQ】
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食卓を見た感じ、もうほとんど配り終えたみたい。
落ち着いて来てるから、少しだけ私も食べようかなと思ってエプロンを脱ごうとすると日向くんに呼ばれて振り向く。
日向「橘先輩!ご飯おかわり下さい!!」
影山「くそっ、負けるか!俺もお願いします!」
日向くんに続いて影山くんもお茶碗を持って待っている
よく食べるなあ
『はーい』と2人からお茶碗を受け取って白ご飯をよそってあげる。
一人ずつ渡すと、2人の口元に米粒がついていることに気付いて思わず笑う
『よく噛んで食べてね…。あと、これで口元拭いて、』
控えめに濡れティッシュをあげると「あざーッス!」と恥ずかしそうにしながらも白ご飯と一緒に受け取ってくれた。
日向くんと影山くんを見ると心が和らぐ。
変に緊張しないし
烏野メンバーの中でだったら1番接しやすいかも。
2人を見送って、食べようとしたけど返却口に沢山使用済みの食器が溜まっていることに気付く。
一切れだけ食べて、解れそうになっていたエプロンを締め直す
厨房にある時計を見て、食器を洗う
あと10分程したら選手達は練習再開だなー
って事は私以外のマネージャーも行かなきゃいけないって訳だ。
心細いけど、1人で食器洗いを済ませないといけない。
「これお願いしますー」
「美味しかったです!」
時間が迫って来てるからか、ぞろぞろと選手達は食堂から出て行っている
返却口に持ってきた選手は何かと一言くれるから嬉しかったりする
たったその一言で私は嬉しくて、マネ仕事を頑張って良かったなって思える。
返却された食器を洗って乾燥機に入れるを繰り返して行く内に、選手達はほとんど出ていて
厨房の入口から白福さんが顔を覗かせている
白福「夢主ちゃーん!うちらもう行かなくちゃなんだけど、一人で大丈夫そ〜?」
『はい!平気です!』
白福「ほんとごめんね〜。」
申し訳なさそうに顔の前で手と手を合わせて言う白福さん
女の子らしくて可愛い
男子達が見たらイチコロだろうなあ、とか思いつつ。
今日、私の仕事はこういった裏仕事だ
選手達のサポートより忙しいのは分担する前から分かってた
『任せてください!』
ぎこちない笑顔でも、笑えてたらそれでいい。
私以外誰も居なくなった食堂には、水の流れる音と食器の重なる音だけが響いていた。