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ヒロインに憧れてるけど目立つのは嫌い【HQ】
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ずっと見ている事も出来なくて、また視線を下に戻して数秒後
ざわついている体育館から彼は出て行った。
同じチームメイトである黒尾さん達は気付いてないみたい
松川「所でさ、もう一人のマネージャーの方には謝ったの?」
花巻「それ俺も見た。その子が体調悪いのは分かるけどあれはないわー」
少し離れた由佳の方から聞こえる
及川さんの周りには青葉城西のメンバーも集まって来ている。
その顔は何処か怖い
及川「ちょ、ちょっと2人共!俺が何したって言うのさ!?」
岩泉「他校のマネージャーを押し飛ばしといて何じゃねぇだろ!このクソ川!!」
及川「いッ!痛ったいよ岩ちゃん!」
国見「…最低ですね。」
及川「国見ちゃんまで!?」
岩泉「ちゃんと謝れ!!」
及川「だから俺が何したって言うのさ!」
及川さんはわざとじゃない。
由佳が倒れた時にすぐ駆け付けてたのを見るに休憩中とかで仲良くなったんだろう
近くにいたのが私だったっていうのは見えてたとしても、私を押したなんて事は思わない
いいんだけどね、別に。
謝らなくても
私がすぐに動けなかったのも悪いし、あの状態で及川さんが周りをよく見えてる方が凄いし
松川「誰かの事押さなかったか?」
及川「…言われてみれば、咄嗟に」
花巻「その押したのが烏野マネージャーの橘さんだっけ?その子って事」
これ以上聞いていられなくて、ちょうど言い争いが終わって私に近づく2人に「早く食堂に行きましょう」と歩き出した。
どうやら、私は及川さんがとてつもなく苦手ならしい。
無意識に避けている。
あの感じだと謝るために来そうだけど、そんなのすぐ許すから近付かないでって思っちゃうや
及川さんには悪いけど…。
黒尾「顔色悪いけど、まだ痛む?」
『…へっ?』
前を歩く夜久さんに聞こえないように小声で予想外な事を聞かれたもんだからびっくりしてしまった
黒尾「膝、痛めてるんだろ?」
『!…何故、それを』
烏野メンバーならまだしも、他校で初めて会う人がなんで分かったの?
澤村先輩とか烏野のメンバーだって、マネージャーの清水さん、谷地さんにだって
もう治ったって嘘まで言ったのに。
夜久「また黒尾は口説いてんのかよ!橘さんを困らせんな!」
黒尾「違いますけど!?」
なんで気付いたのか、教えてもらおうとしたら前にいた夜久さんが振り返った。
じーっと、2人のやり取りを歩きながら見ていた。
なんだか、怖いって思ってたけどすごく優しい人なんだな
黒尾さんって。