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ヒロインに憧れてるけど目立つのは嫌い【HQ】
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暑いなあ
ギラギラとした太陽光が全身に当たる
長袖着てるし、この短時間じゃ日焼けはしないと思うけど頭皮が心配
掌で触ると熱を帯びていて思わず庇っていた手を離してしまう。
専用のタオル持ってくればよかったかな
雑用が主だし、今日は体育館にあまり顔を出さないからいいやって持ってこなかった事に後悔
渡されたスクイズボトルに粉を入れてよく振る。
白鳥沢の粉、いいお値段のやつだ...
これどんな味なんだろう。
良さそうだったら自費で買おうかな
額の汗を腕で拭う。
レギュラーメンバーだけでも大変なのに、白鳥沢とか有名な強豪はこれ以上の人数分を毎日作ってるって事か
合宿にマネージャーがいないってなると、レギュラーメンバー以外の人がしてるんだろうな
出来上がったドリンクを籠に入れて、すぐに体育館を目指す。
味の濃さとか、今日初めて会ったし分からなかったから濃すぎず、薄すぎずの中間を意識して作った。
部活の時は、レモン汁とかたまに混ぜてるんだけど何せ今日は気温が特に高い。
此処に着いて作ろうって決めてからまだ出来上がってない
スポーツをする人は、疲労回復をする為にエネルギー補給とか大事って聞いたからはつみつレモンもいいかもしれない
それにしても重いし、体力ないし暑いし大変だな
部活とは全然違う。
白鳥沢のメンバーはまだ水分補給を十分にしてないから急がないといけない
熱中症になったらやばいから
五色「持ちますよ!」
体育館の入口が見えて来た時、目に入る前髪。
よかった
汗も拭いてるし、息切れもしてない
一応休憩は出来てるみたい
『あ、ありがとうございます』
さっきは慌ててたし選手優先!ってなってたから何も気にしてなかったけど、隣に立つと大きいなあ
五色「"あれ"、嬉しかったです!大事にします!」
『あれ…?』
あれ、とは。
大事にされるようなものはあげてもないし渡してもないんだけど
この人にあげたのなら少しでも疲労回復をして欲しいからって理由で飴玉ならあげたよな
『飴、ですか…』
五色「はい!嬉しかったのでまだ此処にあります!」
ドリンクの籠を持つ逆の手でポケットから出される飴玉。
ふふんと笑いながらそれを見詰めている。
そんなに飴が好きなんだ
欲しいなら何個でもあげるのに
食べたら無くなっちゃうから残しとくって事だよね
『よかったら、』
五色「……っ!」
持ち歩いている飴玉をもう1つ差し出すと、彼は一瞬固まって受け取った。
真剣な顔をしてまたそれを見詰めてたから、ぷッと声が漏れた。