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ヒロインに憧れてるけど目立つのは嫌い【HQ】
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それぞれ担当してくれているマネさんに用意していたタオルを渡した後、
烏野の荷物だけ部屋に運ばれてなかったから運んだりして30分は経ったと思う。
今回3セットの試合が1回終わる事に各自休憩をとる事になってるけど、まだタオル回収しなくてそのまま使うよな、
って思ったけどタオルがなくて困ってる人もいそうだから一応新しいタオルを持っていく。
タオルとかドリンクは学校事に用意されてるから、こりゃ洗濯する時大変だなあ
体育館に近付くにつれ
シューズのキュッキュッと床に擦れる音
ボールの叩きつけられる音
ホイッスルの音
掛け声が耳を支配する。
少し離れた所からこの音を聞くのが好き。
影山「すみません!今のトス低かったっすか?」
東峰「いや、ちょうどいい高さだったよ。助走するタイミングが遅すぎた」
西谷「旭さん何ビビってんすか!」
菅原「ははっ、言われてんの!」
澤村「どんまいどんまい!切り替えて行こう!」
窓を全て全開にしている体育館は、それでも熱気に包まれていて入るだけでも汗をかいてしまいそうだ
人も多いからそれもあるんだろうけど、よくこんな中で走り回れるな
みんな試合に集中してるのか私には気付いていない。
これは好都合
澤村「よしッ、フライング1周ー!!」
床に置いているタオルを洗濯カゴに入れて顔を上げると、ペナルティーを受けている烏野
負けちゃったんだ…
スコア表には
そっか、音駒に負けたのか
確か因縁のライバルとか言ってたような気がする
私が見たのはこの試合が初めてだから何回負けたかは分からないけど、ペナルティーに慣れた感があるから数回は受けてるんだと思う
フライングが終わる頃には清水さんがドリンクを持って待機している。
そう言えば、担当変わってるみたい。
烏野が清水さんで音駒が谷地さんになってる。
田中くんと西谷くんのせいでしょ、絶対。
ピーーッ!
あ、反対側コートも終わった。
「おつかれ〜」「お疲れ様ー!」と白福さんと雀田さんもドリンクを持って選手達に渡している
一旦休憩になったから、早めに済ませて早くここから出よう
ある程度、見渡して体育館を後にしようと端を歩いていると、スクイズボトルを持ってウロウロしている人が目に入る。
何してるんだろ。
折角の休憩なのに無駄に身体動かして水分補給もしてないし
あの人って白鳥沢かな。
「俺が入れてきますッ!」
「悪い、頼む。」
え、え、え??
全員分のスクイズボトルを持って体育館から出ようとしてる
待って、なんで。
由佳は?
白鳥沢って由佳担当だったよね
「ねぇ、君。ちょっといい?」
『…すみません!』
何かの用事で私に話しかけたんだろうけど、それよりも白鳥沢の選手達の事を優先したかった。
今日の一試合目では、ちゃんとドリンクが用意されていたから由佳は仕事してたはず
もう中身も少なくなってきたから新しく作ろうとして、それを忘れてたとか?
『あの!それドリンクですよね。私が作りますよ』
「!!」
今回ばかりは目立ちたくないとか人見知りとかどうでもよかった。
走って追いかけるとすぐに気付いて止まってくれる
選手達のサポートをするのがマネージャーの仕事なのに、これじゃあサポートも何も選手に負担させているだけ
横目で見える由佳は青ざめた顔をしてたからドリンクを作らなかったのはわざとじゃないんだって分かるけど
ジャージは選手達が脱ぎ捨てたままグシャグシャだし、一体何してたの?
また応援?
何かするんだろうなって思ってたけど、まさか白鳥沢でこんな事になるなんて。
きっと由佳、白鳥沢の事も今回参加してる学校が全て強豪って事も知らないんだろうな。