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ヒロインに憧れてるけど目立つのは嫌い【HQ】
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解散してからすぐに私達マネージャーは仕事に取り掛かる。
私以外の5人は選手にビブスを配り始めている
チーム事にランダムで試合をしていき負けたらペナルティーをひたすら行う。
なんというハードな練習メニュー
田中「き、潔子さぁぁん!!…なぜ音駒に!?」
音駒の所へ行こうとしていた清水さんに田中くんは予想通りの反応。
西谷くんに関してはめちゃくちゃ威嚇してる
まあ2人がああなるのも分かる気がする。清水さん狙いの他校の人も羨ましそうに見てるから
そんな2人に清水さんは「やめなさい」と冷静に対応する
音駒はマネージャーがいないしこうなるのは仕方ないんだけどね。
谷地「わ、私が音駒に行きましょうか!?」
清水さんの事で争いが起きそうだったから谷地さんもオドオドしながら気を使い始める
私、あっちに行かなくて良かった。
私が烏野に行ってても谷地さんと同じ状況になると思うし、あの場で笑って変わりましょうか?とか言えない
合宿、始まったばかりなのにこの先不安でしかない。
***
黒尾「あー、澤村クン。頼む側が言うのも何だが…あの新顔ちゃん貸してくんない?」
澤村「?…清水が行くみたいだけど」
未だに騒がしい田中と西谷を抑えようと呆れた顔をしていた澤村の元へ音駒の主将である黒尾が話しかける。
黒尾の見つめる視線の先には1度も染められていないような生粋の茶髪ーー
彼女の手には、部室棟から借りたのか洗濯カゴが握られている。
黒尾「おたくんとこの烏は躾がなってないみたいなんでね。」
澤村「これからびっしり躾ける所だから大丈夫だ。」
どちらとも笑ってるように見えるが、二人の間に流れる空気はピリッとしているように感じる。
黒尾「んで、あの子貸してくれんの。」
澤村「俺は構わんが、田口なら白鳥沢っぽいぞ」
黒尾「んーと、その奥にいる洗濯カゴ持ってるちっこい子ですよ茶髪の。」
黒尾が指した先には烏野マネージャーの2人がいた。
慣れたように笑顔で挨拶をし白鳥沢にビブスを配る金髪
話しやすそうな選手にはボディタッチをしている所も見られる。
その奥では、マネージャーにタオルの入った洗濯カゴを渡している茶髪ロングヘア
あまり選手達に近付こうとせず端を歩いている。
澤村は黒尾がてっきり田口の事を言っていたんだと勘違いするがすぐに理解する。
澤村「橘さんか…」
黒尾「そうそう。橘ちゃん」
「何処のチームにも付いてないし、彼女は今日此処担当じゃないんじゃないか。」そう続けて言おうとすると、
「黒尾、お前早く来いよ!もう始まるぞ」と少し怒りが含められた声によって遮られる。
黒尾「…まぁ、別に問題ねぇか。って事でまた後で」
澤村「おう。」
話してる途中でタイミング悪く練習試合の時間が重なり黒尾は納得いってなさそうな顔をしたが
すぐにいつもの調子を取り戻し、「黒尾!」と腰に手を当てている夜久の元へ戻って行った。