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ヒロインに憧れてるけど目立つのは嫌い【HQ】
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澤村先輩にお礼を言って肉まんを受け取った。
普通のじゃなくて、他にも味はあったけど王道のを選んだ。
ほっかほっかの肉まんを口の中に入れると優しい味がした
部活が終わった後に皆で頬張るって、なんて幸せなんだろう。
こんな小さな事でも感動しちゃうって変かな
意地なんて張らずに頷いて良かった。
自分から話しかけるのはまだ苦手で、わいわいしながら食べてる皆を端の方で見てるだけだけどそれでも充分
由佳「美味しいね!あ、山口くんそっちのカレーマン?も食べてみたいから一口くれない!?由佳のもあげるから!」
山口「えっ!?…い、いけど」
由佳「やった!ありがと!」
月島くんと山口くんの間にいた由佳。
自分の肉まんを差し出して、山口くんの手にあるカレーマンを一口かじった
山口くんも由佳の肉まんを一口食べて頬を赤く染めた。
月島くんや他の部員が見てる目の前でした大胆な行動に周りがざわめく
わざとらし過ぎる。
一人の男じゃ足りなくて、山口くんにまで手を出そうとしている
そのうち、他の学校の人にまで影響が出そう。
来週から東京遠征だし。
黙々と食べていると、由佳と目が合ってこっちに来るように手招きされる
正直行きたくなかったが、今は問題を起こしたくなかったから1度食べるのをやめて近付いた。
由佳「夢主一人で食べててもつまんないでしょ。一緒に話そう?ね、月島くんもいいよね?」
月島「……僕は別に関係ないんでお好きにどうぞ。」
これって、見せつけられてる?
自分はこんなに部員の人達と仲良くてとけ込めてるんだって。
だから邪魔するなって言いたいの?
初めから邪魔しようと思ってないけどね
私を呼んだのは、一人で暇そうに食べてた友人に気を使って輪に入れてあげる優しい自分って言うのを周りに見せたかったってのも理由にあるんだろう
何が楽しくて笑ってるのか分からないけど、これだけは言える
もう何もかも大嫌いだよ。
この先、私は何があっても由佳の事を許さないし好きにならない
仲直りもしない。
薄暗くなってきて、影が地面に映し出される
楽しそうに会話を弾ませている由佳の影を私は静かに踏んだ。