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ヒロインに憧れてるけど目立つのは嫌い【HQ】
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由佳「月島くん、今日も一緒に帰って欲しい、です!」
GW合宿が決まり、気合いを入れ直した後部活は終わる
戸締りをして、体育館の鍵を掛けてから制服に着替えて正門の方へ向かってた所月島くんの事を出待ちしていたかのように声を掛ける由佳。
今日"も"っていう言い方が引っかかる。
月島くんが溜息をついて山口くんに答えさせるようにしてるのを見るに嫌がっているのは第三者の私から見ても分かる
あんまりジッと眺めてる訳にもいかないので止めていた足を動かす。
月島くんも大変だね 毎日毎日
初めはしっかりと言葉で断ったりしてたんだけど、部活が終わる度に誘われるわけだから返事するのも面倒くさくなっちゃったんだろうね
西谷「橘さーん!!」
『……?』
正門を通りこそうとしていると西谷くんが走ってきてる。
その後ろに田中くんの姿も見える。
部活の時に同じ事されたから警戒してたけど2人は目の前で急ブレーキをかけてぶつかる寸前で止まった。
避けれるように足に力を入れてたけどその必要もなくてほっとした
動かなくなってたったの数秒
その数秒がとても長く感じた
これでもかってくらい私の事をガン見してくる
さっきも思ったけどそんなに見られると恥ずかしい。
赤面症が顔を出そうとしている
思わず足下に視線を置いて2人からの言葉を待つこと1分
「……」
『……』
この時間は何?
私が喋らないとダメなやつなの?
固く閉ざしていた口を少し開いて喋ろうと顔を上げる
西谷「橘さん。良ければ、一緒に…」
びっくりした。
同じタイミングで話そうとしてた
真剣な顔をしてるから重要な事なのかな。もしかしてマネージャー仕事で私に欠けている事のアドバイスとか、?
それは無いか
良ければ一緒にって言ってるし
「「肉まん食べませんか!?」」
『…んぇっ!?』
や、やばい。
ビックリし過ぎて声が裏返った
2人だけじゃなくて他にも部員いるっているのに
絶対聞かれてた、恥ずかしい
恥ずかしすぎて埋まりたい
え??
肉まん……?
菅原「大地が奢ってくれるって。橘さんも一緒にどう?」
『ぇ…ぁ、わたしは、』
西谷「今日も用事っすか!?」
西谷くんと田中くんに続いてやってきた菅原さんも誘ってくれた。
あんなに間をあけてたから不思議に思ってたけ澤村先輩が肉まんを奢ってくれるから一緒に食べようって話だったのか
また、誘ってくれるなんて。
付き合い悪って思われてるだろうってずっと考えてたからもう誘われすらしないと勝手に思ってた
『…特に用事は、ないです』
あ、私今無意識に断ろうとしたな。
西谷くんの必死な姿見て咄嗟に返事しちゃった
けど、嬉しかった。