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ヒロインに憧れてるけど目立つのは嫌い【HQ】
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烏養コーチが来たと同時に、集まると練習内容を出される
確実にレベルは上がってきてるし攻撃力も高いけど、やっぱりこのチームにはレシーブ力が足りないらしく
主にレシーブでボールをセッターの位置に返す練習をするみたい。
それが終わればスパイク練習+サーブ練習だそうだ
またレシーブか、
まさか、ボール拾い?
選手より呼吸が乱れていたあの日を思い出す。
血の気が引いていくのが分かる。
由佳と一緒だったら確定で私ばかりにボールが回ってくるだろうし、当然サボるだろう
しかもそれが部員の近くにいて、仕事してます感を出してるから尚更タチが悪い。
「さっきの惜しかったね!次は1発で行けるよ〜」「日向くんレシーブの時ボール見過ぎない方がいいんじゃないかな!?」とかアドバイスしてるように見せかける
それを素直に聞いた日向くんがその通りにしたら更にレシーブが上手く決まらなくなって菅原先輩が「レシーブをする時はちゃんとボールが何処に上がってるかを確認しないとダメだぞー」って真逆の事を言ってた
そんな事が結構あって、全く役に立ってない。なんなら練習の邪魔してる
由佳と一緒じゃなかったら苦じゃないし、やります!ってなるんだけど…。かと言って清水さんや谷地さんが由佳とするってなっても心配だし
清水「今日はネットを挟んだ試合形式でするみたいだから、私達はいつも通りで大丈夫みたい」
じゃあこの前みたいなボール拾いはないんだ、
私は胸を撫で下ろした。
由佳「……。」
***
レシーブ練習が終わって休憩時間
ドリンクを作り終わって運んでる途中、部活の時も滅多に話しかけて来ない由佳が「重そうだから手伝うよ!」と言いながら駆け付けてきた。
声を張ってたのは、体育館の入口だったし部員の皆との距離も近いからだろう
"友達を助ける優しいヒロイン"でも演じてるのかな。
作るのは手伝ってくれなかったくせに、出来上がったら来るのって絶対狙ってるよね
どうせ体育館の中では忙しい素振りをして手伝いに行けなかったっていう展開までつくってそう
まあ、私も変に思われたくないから『ごめんね、ありがとう』って言うんだけどさ
ここは由佳に乗ってあげよう、と思ってドリンクの入った籠を持ちながら由佳の元へ近付いた瞬間、足に何かが引っかかって派手に転けてしまった。
もちろん身体が倒れたのだから持っていたドリンクも床に凄い音を立てて転がっている
激しく床に叩きつけられた為に、ドリンクがもれて床に水溜まりをつくっていた
「「!?!?」」
澤村「何があった!?」
そりゃあビックリするだろう。
ものすごい大きな音がしたと思ったら転けてるんだから
最悪。
皆それぞれ、強くなるために話し合ってたのに私のせいでそれが中断してしまった
日頃転けたりしないのに、なんでこういう時にやらかしちゃうの。
泣きそう。