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ヒロインに憧れてるけど目立つのは嫌い【HQ】
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授業合間の小休憩、移動教室、授業中のクラスメイトとの交流
全部全部、一人じゃなかった。
お手洗に行く時も、何人か女子が勝手についてきた
明らかに、私に対する皆の対応が変わっている気がする
本音を言うと、いい気はしない。
今までずっと無視してたし、私が時枝達のグループに目を付けられてるの知ってたからなのか、誰一人として声を掛けてくれなかったし
手のひら返しが凄すぎる
私別に一人でもいいんだけどな、喧嘩とかもしないし相手に気を使わなくてもいいから
「ねえねえ夢主ちゃんって好きな人いたりする?」
その質問が一番面倒くさかったりする。
私が『いないかな』って答えたら「えー!美人さんなのに勿体ないよ!告ったら絶対成立するって〜!」とか何とか。
前の私にだったら「美人さん」なんて言わないくせに。何が「告ったら絶対成立する」だよ
『でも、本当に私好きな人いなくて…。』
これは嘘をついて周りの男子の気を引こうなんて思って言ってる訳じゃない。
本当の本当に好きな人なんていないんだ。
恋愛なんてした事ないし、異性に〈好き〉という気持ちを抱いたこともない
小学生、中学生、そして現在の高校生
どれもない。
もちろん、同学年で顔整ってる人なんて結構いたけど
顔整ってる
だけで終わってた。
そもそも、歳が近くて顔が整ってる男子に少しだけ苦手意識があるから自然に避けちゃうんだよね
避けちゃうのは本当に無意識なんだけど…。
こんなに、考え込んじゃったけど今お昼休みなんだ
時枝達もいるからそろそろ解放して欲しいんだけどな
『あの…私する事があるからちょっと抜けるね、』
「そうなのー?気付かなくてごめんね!」
用事なんてないけどね。
今日お昼食べるタイミングないな
お腹空いてないし食べなくてもいいや
行くところがないから一番ゆっくり出来そうな図書室で昼休みが終わるまで時間を潰そうと思い足を進めた。
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図書室に着くと、座って読書をしている人や勉強している人、本を探している人がそれぞれいて静かだ
やっぱりこういう静かな空間が落ち着く。
この空間にはあんまり陽キャって来ないからなのかも
折角図書室に来たんだし、普段家で読めないバレー用語が載ってる本でも読もうかな
マネ仕事はある程度慣れてきたけど、まだバレー用語は完璧に覚えてるわけじゃないから
そうと決まれば早速勉強だ
バレー、バレーと探してるとスポーツ関連と書かれた棚の一番上にお目当ての本があるのを見つけた
あれじゃ私の身長的に届かないな…。
背伸びしても届かないの分かってるから脚立を持ってきて本に手を伸ばした