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ヒロインに憧れてるけど目立つのは嫌い【HQ】
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「ナイスキー!」
「ナイスレシーブ」
「ナイッサー!」
今日も普段通りの部活と練習
私は一人一人何点決めたか、とかどれだけボールを拾ったか、とかデーターを取るためにバインダーに挟まれた用紙に記入している
はじめたての時は、皆動作が早すぎて目が追い付かずあたふたしてたけど今じゃそれも慣れたものだ。
素早く用紙に書いては観察して、の繰り返し
そんな単純な仕事
ある程度書き終えて腕時計を確認する。
そろそろ休憩時間だ
そう言えば、今日ドリンクは由佳が担当になったんだけど戻ってくるの遅いな
まだ作り終わってないとか?
元々、ドリンク作りは私が担当って言っても過言ではないが
今日は部員個人のデーターを取らないといけなかったから清水さんがデーターの取り方が分からない由佳をドリンク作りに回したんだよね
谷地さんはタオルの用意をしてくれてたみたいで、今戻って来てるからもう作り終わってもいい頃だと思うんだよね
由佳は谷地さんより前に体育館から出て行ったんだし
汗を拭くタオルも大事だけど、沢山身体を動かした後に一番大事なのはまず水分補給だ
出来るだけ、早く部員達にはドリンクを渡したい。
私が一人でドリンクを作ってる時も大変だったし、由佳も苦戦してるんだろう
あんまり由佳に近付きたくないけど、今はマネージャーだしそんな事言ってる暇ないよな
『清水さん、谷地さん。私由佳の様子見てきますね』
清水「うん、よろしくね」
谷地「はい!」
体育館の外にある水道。
そこでいつもドリンクを作るんだけど、由佳の姿が見当たらない
どこ行ったの?
まさかのサボり?
水道付近にやって来て探していると、水道の反対側から声が聞こえた。
私は咄嗟に足を止めて静かに来た道を戻ったあと角に隠れた
コンクリートの地面に、籠に入ったドリンクが置かれているのを見る限り、ちゃんと作ってはいたらしい
由佳「なんでそれを由佳に相談してきたの?笑うしかないんだけど。」
喋り方的に、結構仲のいい誰かなんだろう。会話の後に鼻で笑ってるように聞こえる
由佳「春樹くんカッコイイのに狙うとこ間違ってると思う」
春樹?
君って言ってたから男か。
まあそうだよね、由佳は男好きだから
由佳「あんな芋のどこがいいの?」
園田「あのさ、ひとつ言うけど別にオレが誰を狙おうと勝手じゃね?」
その声に、ものすごく物凄く聞き覚えがあった。