4、5人のグループ事に分かれてそれぞれグラウンドに広がって移動する



分かっていたことだが、知らない人しかいなくて気まづい




誰も喋ることなく、数分過ぎた。
これ本当に大丈夫なの？





私も自分から進んで話す性格ではないし、話しかけることも出来ない





こんな性格でよく一軍女子になれると思ったよね私って。どんな夢見てたんだろう




他のグループを見るとリーダー気質の子が仕切って事を進めてたり、うるさい系女子が「こうじゃね!!」とげらげら笑いながらもお互い教えあっている




私達のグループだけじゃん。こんなお葬式してるみたいな雰囲気なのは





取り敢えず、一人で先生に見せてもらったお手本を脳内で再生して身体を動かしていると他のグループの子が一人やって来て私達のグループの一人の子に話しかけていた




みずさ「優菜終わった？ウチもう終わったんだけどー！」


優菜「あー、まだ。何も進んでないんじゃ。みずさ早くね!?」




みずさと呼ばれた子が話し出した時点で察した。あ、この2人カースト制度の一軍女子だ…と。





優菜って子も、初対面だったから静かだっただけで口を開くと全然うるさい




やっぱり私、苦手かも。




一軍女子になりたいと思う前に、まず一軍の人達のこういううるさい感じとかが嫌いな時点でなれる訳なかったわ




みずさ「ほら早くアンタらしたら？ってかこのグル誰が仕切るん。それとも分かんない的な？」


優菜「もう面倒臭えーから、みずさ教えてくんね？」





手を叩きながら大きく口を開けて汚く笑う。




は？まじでウザイんだけど
喧しい




初対面の人に対して何その言葉遣い、ヤバすぎでしょ。それに分かってるから





生理的に無理だわこの人達。
絶対仲良くなれない





みずさ「で、足はこっちの足から動き出して手はこうする」


『ぁ……ここ、ありがと』





なんて事、直接言える訳もなく、これから普通に学校生活を送る面でこういう人達に嫌われると後々不登校になりかねないので外面は良い子ちゃんでいるのに必死だった





教えてくれるのは有難いけど、それ全部理解してるんだよね……





それに足踏みは右足からじゃなくて左足からって先生が言ってたような？



あんた合格貰ってんならそれくらい分かるでしょ。




頭の中でツッコミつつも、先生に見せに行った時は自分が正しいと思った左足から足踏みを始めた




私以外の子達は案の定、足踏みが逆と注意されていたのだった