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ヒロインに憧れてるけど目立つのは嫌い【HQ】
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ガララという音と共に前の入口が開くと担任が入って来てHRが始まった。
今日の日程を言い終えてからHRが終わると、園田くんは言葉通りに1限目の現代文の授業までにプリントを返しに来た
園田くんは「プリント、まじ助かったわ」と笑った後すぐに席に戻ったと思ったら机に突っ伏した。
眠かったのか…
手元に戻ってきたプリントを眺めていると、ある文字に目が止まる
『んん?…』
私こんなの書いたっけ。
でも私の字じゃないよな
"プリントアザっす!!"
書かれている内容を見てすぐに誰が書いたかなんて分かった。
ビックリマークの後にはオマケで下手くそながらもにっこりマークも付いている
園田くん、こんな事するんだ。
いや違う、顔よくて陽キャだからこそ出来るんだ
一人で納得していると、その文の下に→がある事に気付く
その横には〈裏〉と文字があった。
うら?
裏に何かあるの。
私は真顔でプリントをひっくり返した。
『え。』
なにこれ
えーっと、ちょっと待って?
一旦落ち着こうか
いや落ち着こうと言っても外見は冷静だけど
これは、連絡先?
そう、裏にはシャーペンで薄く書かれたID
多分、連絡手段に使われてる緑のアプリだと思う
その連絡先を、園田くんは私に教えたって事だよね
私に教えてどうするんだろう。
なにこの展開
部員の連絡先もまだ知らないのに、クラスの人気者陽キャの連絡先をゲットするとか誰需要なの。
取り敢えず、今は考えるのやめて1限目の授業を受けた。
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午前中の授業を終えて、昼休みになったら園田くんから直接言われそうでビクビクしてたけど午後の間休憩の時も放課後になっても園田くんが私の所に来る事は無かった
来たらなんて言おうか考えてなかったし、気まずかったから内心ホットした。
園田くんには悪いけど、この連絡先は追加しないでおこうかな
やっぱり人気者だし意外にモテるし…。と自分の手に握られている用紙を眺めた
実は1限目の途中、プリントにそのまま残しておく訳にもいかないのでメッセージ用紙に書き直していたんだよね
追加しなかったら流石に何か言われそうだけど、どうせメッセージのやり取りも続かないよ
私はその用紙をポケットにしまって体育館を目指した