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ヒロインに憧れてるけど目立つのは嫌い【HQ】
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翌日、朝起きてからまずする事は顔を洗って鏡で肌の調子を確認すること
確実に昨日よりかは赤ちゃんみたいな透き通った肌に近付いてきてる
いつものように髪をといてゴムで結ぶという作業
ヘアオイルを付けて前の日に乾かしていたからか、クシに絡まることなく楽に結べた
この何気ない変化が、とてつもなく嬉しいのです。
学校について教室に入ると、自分の席に座る。
今日の授業は数学ないなー、と黒板の横の壁に大きく貼られている日程表を見て安堵する
数学ないし、今日は楽かな。
机の上に置かれていたスクールバッグから教科書やら筆記用具やら出して整理していた所に後ろから声を掛けられる
園田「橘さーん、現代文の授業で出されてたプリント終わってるー?」
園田くん。
定期的にやって来るよね
ほんと何なのかな
私悪い事した?
関わらないでほしい切実に。
現代文のプリント、確かに私は現代文が一番好きだから終わってるけど
現代文の授業が一番好きだからと言って、全ての解答が合ってるという訳では無い
そもそも勉強はそんな得意じゃないし。
『…うん、終わってるけど』
園田「プリント借してくんね?1限目が始まるまでには返すからさ!」
『いいけど、合ってないかも』
園田「あー、いよいよ」
自分の答えたプリントを他の人に見せるのは好きじゃない
模範解答した時に、間違ってたら恥ずかしいから
今回もいいように利用されただけか。なんて私のプリントを持って自分の席に戻って行った園田くんの背中を静かに見つめた
自分の席に戻ってきた園田くんに群がる時枝達が見えてすぐに前を向いた。
優菜「あ、それウチもしてないわ。見せてやー」
由佳「由佳も分かんないとこがあったんだよね。」
園田「はー?お前らは他の奴から借りろよー」
優菜「うっさいな。別によくね?面倒いし」
私には全てその会話聞こえてます。
ってか何アイツらまで私のプリント見てんの
あんた達が私のとこ来て借りに来たわけ?園田くんはわざわざきて借りに来たから分かるけどさ、
なんでアイツらまで私の解答を丸写ししてんの
時枝なんか当たり前のように人のプリント見てるみたいだし、由佳も由佳でよく私のを見ようと思ったよね
はあ…
呆れる。